2012/10/29

有害鳥獣防除「猪垣」

日本民俗文化体系―海と山の生活技術史ーを読んでいたら、江戸時代の有害鳥獣対策「猪垣(シシガキ)」がでてきました。

当時の信州では鹿をカノシシと呼び、猪も鹿も一緒にシシと呼んでいて、鹿にも効果があったようですが、信州伊奈谷の村では猪・鹿による獣害から農地を守るため、江戸時代初期に「猪垣」を里の周囲に建造しました。
また、「猪垣」維持のために、一戸につき年間六日間の労働が割り当てられています。




また、「猪垣」のない村は4月から10月まで猟師を雇って、獣害から村を守ったようです。

昔から獣害の苦しみと対策は変わらないようです。