2014/01/31

新たな農業・農村政策・・・減反は続く

30日の研修。
新たな農業・農村政策では、どうやら減反は続くらしい。



5年後減反政策の廃止・・・これは減反を廃止するのじゃなくて、行政による生産数量の配分は廃止するが、生産者や集荷業者・団体(JA?)が中心となった需要に応じた生産に取り組むということ・・・つまり、減反は民間調整で続けるということだそうだ。

(1)行政による生産数量目標の配分の見直し・・・その下の文章は行政らしい持って回った誤解しやすい表現だ。


2014/01/30

先祖になる

昨夜は舞鶴にて、ドキュメンタリー映画「先祖になる」の実行委員会・スタッフ試写会でした。


「先祖になる」は、東日本大震災に伴う津波の被害を受けた岩手県陸前高田市で、77歳のおじいさんが農作業に従事しながら家の再建を目指す姿を描いています。


公式サイト http://senzoninaru.com/index.html から紹介です。

男の名は佐藤直志。岩手県陸前高田市で農林業を営み、仲間から“親分”と慕われている。彼の家は1000年に1度の大津波で壊され、消防団員の長男は波にのまれた。生きがいを失った男に何ができるのか? 直志はひとつの決断をくだす。元の場所に家を建て直そうというのだ。自分はきこりだ。山に入って木を伐ればいい。友人から田んぼを借り、田植えもしよう。仮設住宅には何があってもいかない――。
土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末をおもう彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。忍び寄る病魔、耐えがたい腰の痛み、遅々として進まない市の復興計画……。数々の障壁を乗り越えて、77歳の彼は夢をかなえることができるのか――。
佐藤さんの生きざまは、見る人に生きる勇気を与えてくれます。 
とても素晴らしい映画でした。


これから配られるチラシです。


上映会は、3月9日、舞鶴市商工観光センターで午後1時30分からです。
ご参加よろしくお願いします。


また、前日には、講演会もあります。是非、こちらもご参加ください。

舞鶴だけの上映会ではもったいないので、京丹後市での上映会も考えていきたいと思います。

2014/01/29

協同で仕事を起こす

「協同で仕事を起こす」を読了しました。


ワーカーズ・コレクティブ、みんなが出資者でもあり経営者でもあり労働者でもある。

地域の中に仕事をつくり、協同で出資して働く場をつくり労働する。企業誘致や既存産業の雇用拡大が難しく、新たな企業も限られるなかで、これも働く場をつくるひとつの方法だと思う。

本書では、介護、学童保育などの事業が、新しい公共の担い手として紹介されているが、経済性は心もとなく、取り上げられている事例の中には、職員に給料を払うのに苦労しているものもある。

本書では取り上げられていないが、ワーカーズ・コレクティブを生み出した原点はスペイン・バスク地方にあるモンドラゴン協同組合である。

モンドラゴンでは、生産協同組合から農業・消費・金融関連など生活の全域をカバーしたさまざまな協同組合が運営されていて、大学までも運営していて、イギリスやイタリア、アメリカでも定着していると聴いている。昨年モンドラゴン大学料理学科(クリナリーセンター)は視察させていただいている。

この本を読む限りでは、日本では制度的に限界があるのかもしれない。

脱「成長」戦略

『脱「成長」戦略』を読了しました。


脱成長・・・しかし、マイナス成長は国民生活を圧迫してしまう。北欧型をモデルとした新しい福祉国家へシフトし、プラスでもマイナスでもない定常社会を目指す。

社会保障制度や教育のあり方を考える時、高負担は避けられないだろうが、この国の政治と官は北欧の国のように信頼されていない。
信頼度が低いから、脱成長と小さな政府論がセットにされて議論され、脱成長論は壁に当たってしまうように思う。

2014/01/27

有機農業の明日を語る会

24日、参議院議員会館101会議室で開かれた「有機農業の明日を語る会」に参加しました。


TPP交渉参加や新たな農業・農村政策など、農業をめぐる情勢が大きく揺れ動こうとしているなか、有機農業推進法は議員立法で制定されてから7年が経過し、農林水産省において有機農業推進基本方針の見直し検討が行なわれ、4月から第2期の有機農業推進政策が進められようとしています。

日本国内の有機農業栽培面積は1.6万ヘクタールで全農地の0.4%の面積です。
海外と比較してみましょう。

             イタリア  109.7万ヘクタール      8.6%
             ドイツ   101.6万ヘクタール      6.1%
             イギリス   63.9万ヘクタール      4.0%
             フランス   97.5万ヘクタール      3.6%
             アメリカ  194.9万ヘクタール      0.6%
             中国    190.0万ヘクタール      0.4% 

推進政策での有機農業栽培面積目標1%を、もっと高くしなければインパクトがなく予算も出ないいという意見がある一方で、日本の農薬使用量は1ヘクタールあたり約15kgで世界一ともいわれていることを前提として出された意見のなかに、慣行栽培農業や、特別栽培農業に対して価値をあまり認めない否定的な意見もありました。

しかし、日本は高温多湿な気候で病害虫などの発生が多いということもありますが、作物別の比較や、法的な農薬の定義や使用規制などを個別に冷静に見ていくと、見えてくるものは違います。

たとえば木村さんの「奇跡のリンゴ」は、一般には「無農薬」と認識されていますが、法的には無農薬にはなりません。

「奇跡のリンゴ」には、法律で特定農薬に指定されている「食酢」が使われていて、木村さんが、自らの栽培を「無農薬」としていることについて、「農薬の使用について現在ではその問題点が様々な方面から提起されているが、この場合の『農薬』が食酢のような特定農薬を意味しているわけではないことが明らかと思われるから」と解説されています。

無農薬について法的な見直しも必要でしょう。

また、アメリカのワシントン州や、イタリア、スペインの農業を視察させていただきましたが、乾燥気候の風土では病害虫の発生が少なく、有機無農薬農業を進める条件が大きく違います。

また、一口に有機農業といってもさまざまな栽培方法があり、自己満足に近いものもあるように見受けられるので、慣行栽培や特別栽培を否定的にみて攻撃するのでは、有機農業は広がらないと思います。慣行栽培や特別栽培農家を納得させる成果が必要だと思います。

さて、「有機農業の明日を語る会」には想像していたよりも多くの方が参加されました。

 呼びかけ人を代表して、埼玉県小川町の金子美登さんが主催者あいさつがあり、続いて、全国有機農業推進協議会、日本有機農業研究会、有機農業参入促進協議会 3団体の共通提言についての報告と最近の農政動向についての報告が簡単にあり、3人の呼びかけ人から問題提起と提言がありました。

 トップバッターは、星寛治さんです。有機農業40年、山形県高畑町にこの人ありと言われている農民詩人であり、その長い実践を通じてネットワークを広げて周囲に理解を広められ、有機農業を高畠町に定着させられています。攻めの農政への辛口な問題提起でした。

 続いて、鶴巻義夫さんです。日本有機農業研究会の設立メンバーの一人で豪雪地帯である新潟県津南町の有機農業家。有機栽培と加工販売の「津南高原農産」を経営されています。原発の問題を話されていました。
 
最後は、金子美登さん。埼玉県小川町の有機農業家で全国有機農業推進協議会理事長。「霧里農場」を経営され、これまでに120人を超える研修生が育っています。また、1982年から関東地方の有機農業者を中心に有機農業の種苗研究会を続け、種苗の自家採種もされ、交流や販売などで有機農業の優位性を証明し、集落全体に協力者が広がり、日本初の有機の里を実現されています。農村のエネルギーの自給を含めた提言でした。

呼びかけ人3人からの問題提起と提言を受けて意見交換。
多くの有意義な意見がでましたが、有機農業の理解を広めるためには、優良な次世代の実践家を多く育てて広めることと、そのために自由貿易の障壁とならないEUのような硝酸窒素削減などの環境型保全農業への農政転換を働きかけることが必要だと思いました。

2014/01/23

つねよし百貨店の新年会

昨夜は、つねよし百貨店の新年会でした。

常吉村営百貨店当初から常吉村づくり委員会のメンバーとして支えて来られた方々も、引き続き元気につねよし百貨店を支えています。

人のつながりをたいせつにしながら、新たに受け入れ、応援する包容力。

楽しい新年会でした。

上世屋の雪景色

昨日は、〇〇さんに資料を渡さなければならなかったのと、打ち合わせしなければならないこともあり、上世屋へ。
 雪が多いなと感じますが、例年ならこのぐらいの雪が大宮に降っていてもおかしくはない。

上世屋の雪景色はきれいです。



除雪されていない、人の足跡だけの道を歩くなんていつからないだろう・・・雪道を歩きながら、子どもの頃の思い出が浮かんできます。

雪のなかを駆け回って遊んでずぶ濡れになって、服が乾かないってよくしかられてました。

2014/01/22

森林・林業に関連した本6冊

森林・林業に関連した本6冊を再読しました。

著者のスタンスにより、多様な考え方と提言があります。「森林の江戸学」を読んだあとで、評価の変わる本もあります。

これからの林業がどうあるべきか、いかにコストをかけずに森林資源を維持し、活用していくのか。補助金が出るから踊るのではなく、経済的に持続可能なモデルをつくること。


経済的でなければ再生産はできません。








森林の江戸学

「森林の江戸学」を読了しました。


戦国時代が終わりを告げ、豊臣秀吉から徳川家康の時代、江戸の建設などで材木需要が増加し、森林資源の枯渇が深刻化していくのを背景に、どのように江戸時代に森林枯渇が認識され、森林の保全と拡大に取り組まれたかが、林政に特化して緻密な調査と考察が成されています。

江戸期になると材木の需要だけでなく、大規模な農地の開墾と、農地の増加による自給肥料用の草木の需要の増加と、人口増加による薪などの生活エネルギー需要の増加が、過度な樹木の伐採や草原化を起こしてしまいます。

17世紀終わりごろの日本の山は草山・柴山系が6割以上を占めていたようで、
現在の感覚からすると、悲惨なはげ山にも見えますが、草山・柴山が江戸時代の農業と生活に欠かせなかったこともわかります。

しかし、草山・柴山の増加と、立木山の伐採増により、山の保水力が失われ、土砂災害や洪水が頻発したこともあって、治水から治山へ林政の舵が切られ、留山など地域を定めた伐採禁止地区による厳格な資源管理が行われていきます。

そして、森林資源を確保するため人工造林に取り掛かり、幕府は全国一律に植林・育林を進めようとしますが失敗し、地域の特性を活かした適地適木での取り組みに変わり、すべてを伐採しない拓伐や輪伐というしっかりした管理が行われ、森林の復興に主眼が置かれ貴重な資源が明治まで保全されています。

明治以降、樹実採拾政策により木曽桧などの良材に偏った造林が進められ、江戸林政での適地適木など地域特性は顧みられることなく、さらに戦後の拡大造林によって自然条件を大きく変えてしまいます。杉や桧の花粉の増加と森林荒廃は、明治以降の林政の結果なのです。

2014/01/21

ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲集 イェール弦楽四重奏団

カリフォルニアからCDが届きました。

ベートーヴェン 後期弦楽四重奏曲集 イェール弦楽四重奏団




イェール四重奏団の1967年から1971年にかけてのこの録音、日本では全く無名といっていいほど知られていませんが、アメリカやイギリスではずっと高く評価されていたのと、第2バイオリンが安芸晶子さんという日本人の方(Op.132のみ松田洋子さん)だったので、いつかは聴きたいと思っていました。

まだ一曲しか聴いていませんが、録音のバランス・距離感もよく、温かみのある素晴らしいアンサンブルで、40年間も高く評価され続けていることに納得です。


しかし、円高なのに送料込みでアメリカのほうが安いなんて、ちなみにCD3枚セットで1,000円程度です。

影のない女

今年はリヒャルト・シュトラウス生誕150年。

昨夜は本を読みながら歌劇「影のない女」を久しぶりに聴きました。

「バラの騎士」がモーツァルトの「フィガロの結婚」を意識して創られたように、「影のない女」はモーツァルトの「魔笛」を意識して造られています。

カール・ベームの指揮による1977年の10月にウィーン国立歌劇場でのライブ録音で、カール・ベームの死後にドイツ・グラモフォンから発売されました。制作にテレシアターの名前もあるので、多分映像もあるのだと思います。

「影のない女」は好きなオペラで、ショルティ、サヴァリッシュ、カイルベルトのCDも聴きましたが、劇的な高揚感はベームがピカ一で、キング、リザネック、ベリー、ニルソンなど往年の名歌手が揃った素晴らしい演奏です。

この「影のない女」も製図第で図面を引いたり積算をしながらよく聴きました。

2014/01/20

京丹後市議会 一期会

今夜は、京丹後市議会OB 一期会の総会と懇親会です。

久しぶりに会う方々と酒を酌み交わしながら歓談。

楽しいひと時でした。


今年の会場は、夕日ヶ浦温泉 豪快カニ料理・豪華海鮮料理の宿「海舟」さんでした。

J.A.M.セッション002

18日の午後、J.A.M.セッション002に参加しました。

まずは、参加者全員が輪になって、心をほぐす体操と、ゲーム。そして、6テーブルに分かれて共通なことを探す自己紹介。

 その後、8人が自分のやりたいことを5分間でプレゼンです。

 みなさん、熱心にやりたいことをプレゼンしています。聴いているだけでやりたいことが増えていきます。

僕は「食のまちづくり」 をプレゼンさせていただきました。
プレゼン後にテーブルに分かれて3セッションに時間を区切って、人が入れ替わりながら夢を語り、やりたいことを書き込みながら明日からできることに落としこんでいきます。

楽しんでる時って、時間が短くなってしまい、アッという間に終わってしまいましたが、いろんな思いのこもった意見を交換しながら、楽しい出会いがあるという面白いセッションで、すぐに実行に移していけることがたくさん見つかりました。

 他のテーブルも熱心にやりたいことを落としこんでおられます。



 すべてのテーブルの写真は撮れていません。今回はプレゼンをしたので他のテーブルに行って思いを聴き、語ることができなかったのが、少し残念。

次回は他の人のやりたいことをかたちにすることのお手伝いしたいと思います。

2014/01/19

未来の食卓研究会プレゼンツ!丹後の土の話をしよう!勉強会

17日は、「未来の食卓研究会プレゼンツ!丹後の土の話をしよう!勉強会」に参加させていただきました。

 土之素 菜園農地研究所代表の佐藤弘和さんが、土について熱く語ってくれました。丹後の土も安心できる状況にはありません。土の力を向上させないと美味しい農産物はできなくなります。


佐藤さんの土に関する蔵書です。土を深く探求されている姿勢が伝わります。

知識に裏付けられたしっかりした話しは信頼が持てます。春になったら、我が家の畑の土も診断してもらおうと思います。

 勉強会では『Symphony of Soil(邦題:土の讃歌)』という、アメリカの長編ドキュメンタリー映画を見ました。
(2年前にワシントン州に研修に行った時、ワシントン州立大学の有機農業研究を視察しました。有機農業の研究に積極的に取り組んでおり、意識が高いのに驚きました。アメリカは最先端の自然農業から遺伝子操作も含んだ大規模機械農業まで多様です。)


土は命を育みます。しかし、人の生命に欠かせない空気とおなじく、土の大切さは強く意識されることは少なく、健康な土壌が果たす役割を科学肥料と農薬で操作できると、これまで大量に使ってきました。
しかし、科学肥料や農薬に頼り切ることのリスクに気がつきはじめ、本来の土の力を取り戻すための自然に沿った農業が見直されています。このドキュメンタリー映画では、自然を大切にした有機農業が土の力を回復させる自然に沿った農業であることを豊富な映像で示していました。 

映画の後は、コーヒを飲みながら懇談しました。有意義な時間でした。

未来の食卓研究会に参加しながら、まだ映画「未来の食卓」は観ていないので、近いうちに観てみようと思います。

2014/01/18

現代中国の父 鄧小平

「現代中国の父 鄧小平」上・下巻、読了しました。




ジャパン・アズ・ナンバーワンの著者で、ハーバード大学で長く日本と中国の研究を行ってきたエズラ・F・ヴォーゲルの著書であり、現代中国を理解するための必読書だと思います。この本を読めば日中関係が簡単にはうまくいくはずがないこと、理解されないことがよくわかります。

鄧小平は、毛沢東の支配下で三度失脚しています。大躍進と文化大革命での失脚では長男が父親への圧力のため紅衛兵にいたぶられ下半身不随になっています。自身も追放され文化大革命での農村の惨状を目の当たりにしています。

しかし、鄧小平は中国の問題が毛沢東個人の過ちでなく大躍進と文化大革命をもたらしたシステムの欠陥にあると考え、復活後、改革開放へと突き進んでいます。

1978年には経済的に遅れ、貧困と飢餓が残っていた中国が、鄧小平のリーダーシップのもと、保守派の抵抗を徐々に破り、改革開放により経済発展を遂げていきます。
また、1969年には大規模な国境紛争に発展したソビエトとの戦争の心配がなくなったことも、軍の近代化を先送りし、予算をインフラ整備と経済に集中できる好条件となっています。

鄧小平の改革・開放が成功したから、中国はソビエトや東欧諸国のように崩壊することはなかったのだと思いますが、1989年6月4日のの天安門事件と相次ぐ共産主義体制の崩壊から、それまでの共産主義政治教育が限界に突き当たります。

天安門事件での制裁を受けるなかで、鄧小平は第二次世界大戦中に共産党が愛国心とナショナリズムに訴えて支持を勝ち得たのと同じように、愛国主義教育の名のもとに、中国人の愛国心を高騰させた反日宣伝工作が復活され、その後20年以上続いています。

共産党と愛国心が反日で結び付けられていることからすると、中国と日本が理解し合うのはとんでもなく難しいと思います。

かつて日本が暴走したように、中国が日本に対して愛国心で暴走することは十分にありえることであり、危機感を持ち、常に慎重に対応をすることが求められると思います。

上巻・下巻とも500ページを超える分量があり、かつ、重い内容であったので読み終えるのに時間がかかりました。

2014/01/16

ささ営農(株)

昨日、京都府京力農場づくり推進大会に参加しました。

推進大会のメインはささ営農 八木さんの講演でした。



 株式会社 ささ営農は、兵庫県たつの市笹野地区で、平成9年にほ場整備競技委員会からスタートした、集落営農型農業生産法人です。

笹野地区(下笹、上笹の2地区)ほとんどが二種兼業農家であり、82戸の農家が10000円ずつ出資して平成14年にささ営農組合を設立、国の補助事業などで機会施設を導入、地域の農業を維持発展していく手段として法人化を選択し、平成18年に株式会社化しています。

株式会社としたことで、少数の役員で迅速に意思決定が可能であること、農作物の生産だけでは限界が有るため加工等への経営多角化を進めなけれなならなかったことがありますが、農業組合法人と株式会社でふだんの運営はあまり変わりないそうです。

加工施設導入のため、82人が農地面積などに応じて59万円から22万円を増資、取引先であるMCC食品(株)にも出資をお願いしています。

国の補助金もありましたが、代表取締役の八木正邦さんの印鑑で金融機関から1億3000万円を借り入れています。

迅速な意思決定の大小に重い責任もついて回りますが、12人の社員を安定雇用するためには必要なことだと八木さんは話しておられました。誰かが明確に責任を持つことで前に進みます。組合法人では、合意するまでが難しく、限界があるというのはよくわかります。

MCC食品とのバジル加工受託までの経緯の説明がありました。有機バジルの生産からスタートしています。



安全性向上のためにひょうご安心ブランド認証食品、GAPも導入されており、信頼をもとに連携が成立しています。第3者に安心が証明できることが必要な時代になっています。