2013/07/12

激増する野生動物〈昨夜のクローズアップ現代より〉

福島県愛で原発事故により、人が全く住まない空間が生まれたことにより野生生物が激増している。なかでもイノシシとネズミの被害は甚大だ。

 人が2年住まなくなったことで、野生動物が激増。

 2年間で人を見たことがないイノシシが増え、臆病なイノシシが人を見ても逃げない。

 原発事故前のイノシシの生息エリア。

 原発事故後のイノシシの生息エリア。生息エリアは倍以上に広がり、生息数も数倍に増えている。

 イノシシが入って荒らした水田。いたるところで荒らされている。

 わずか2年で獣害が深刻になり、あまりの環境の変化に不安を抱く農家。

イノシシを処理しようにも、その肉からは6万1000ベクレルのセシウムが検出されている。 

 ネズミも大発生して柱や建具をかじり、再び住むことをあきらめる人が出るほど住宅に被害を与えている。

歯を研ぐために電線がいたるところでかじられていて、ショートのおそれがあるため通電することはできない。すべての配線をやり直さなければならない。

この福島の事例は他人事ではない。過疎・高齢化による農山村の人口減少、あるいは集落消滅によっても野生生物は増加し、生息域を拡大して獣害域を拡散する可能性が強いことを示唆もしているように思う。