奈良市に住んでいた私の母親の勧めもあり(小児循環器の名医がおられた)、この病院で平成元年に、当時2歳8カ月の長男が心臓手術を受けました。
長男は、ファロー四徴症(心室の左右を分ける壁に穴、左心室から出るはずの大動脈がずれて、左右心室にまたがる、右心室から出る肺動脈がすごく細い、細い肺動脈に血液を押し出すために右心室が大きくなりの周りの壁の筋肉も厚い)という先天性心疾患で、おっぱいを飲んだり、泣いたりする
と真っ青になってぐったりしていましたが、手術に耐えられる体力がなかったため、2歳8カ月になるまでは、薬に頼りながら、妻も仕事を辞めて長男にかかりっきりでした。
手術は成功し、その後チアノーゼはなくなりましたが、発達障害のため「お母さん、お父さん」とはじめて言ったのが、養護学校に入ってからでした。
もう、一生言葉を発することはないのではないかとあきらめかけていた時だったので、その時の喜びは忘れません。
手術後、平成14年までは定期的に診察に行っていましたが、今回10年ぶりに診察を受け、あらためて異常がないので、今後は「与謝の海病院」で健診を受けることになりました。
病院(今は外来診察棟が別に新築され、全てが入院棟となっていました)を眺めながら、当時のことを思い出していました。
こちらは、今回診察を受けた外来診療棟です。5階建てで外来診療が集約されています。
1階ロビーから撮った写真です。各診療科前の待合スペースでは多くの方が診察待ちをされていました。