基調講演は同志社大学 今里教授の「田舎力が日本を変える~自立自給のススメ」でした。
連帯経済が欧州などでは広がっており、日本を救うのは地域力・田舎力。地域力とは創富力(地域の総合的な力)であり田舎力であって、リチャード・フロリダの創造都市の条件、三つのT(技術technology、才能talent、寛容性tolerance)が必要となること。
田舎にはこれまで寛容性が欠けていた。クリエィティブな人間が集まるには、寛容であること。人の話をよく聴くことが人もうけ力でもあり、グローバルな人ほどあちこちを見て回っているから良さがわかり、真のローカルを理解することができること。
エコ・ビレッジ、パーマ・カルチャー、アグリ・ツーリスモが世界的趨勢であり、農的な力、業として成り立つものをいかにつくるかがカギとなること。田舎こそ世界に情報発信しなければだめで英語力も必要と話されました。
私も、よそを知ること、寛容であることと、情報発信は絶対必要だと思います。
基調講演に続く、パネルディスカッション「成熟社会における新しい価値観を持つ若者が田舎で活躍するために」は、成美大学の滋野準教授をコーディネーターでした。
このパネルディスカッションはツイッターを利用して、パネラーの発言を発信し、それに対する他からの発言も取り上げるものでした。
プロジェクターでツイートをリアルタイムで表示。
まず、北近畿の田舎の課題として、都市部から遠いという思い込みや、鳥獣被害についての発言、炭や養蚕などの技術後継者がいないこと、仕事がないこと、ウェルカムな雰囲気の不足などの発言がありました。
それらの課題に対して、一回来てもらえばそれほど遠くないことを実感してもらえることや、落ち着いて暮らせること、若い人や世代間のつながりづくり、外から人を呼ぶことばかりではなく、そこに住んでいる人をたいせつにすることも大事。やっている人が楽しそうな所に人は集まること。ないものねだりではなく、発想の転換をすること。地域資源をそのままではなく、何かでくるむことが必要といった発言があり、パネルディスカッションは終了しました。