2014/05/28

飯尾醸造

渡辺監督を案内して「自然耕房あおき」で圃場を見学しながら青木さんの話を聴いたあとは、若菜のふだんの食卓でランチ。



渡辺監督にターンの青木さんや扇田さんの元気に人を引き寄せる丹後の魅力を感じていただいてから、飯尾醸造さんへ。

富士酢で有名な飯尾醸造さんでは、アポ無しの訪問にもかかわらず、四代目当主の飯尾毅さんから無農薬でのお米づくりからのこだわりの製法について丁寧な説明をいただき、お酢の試飲もさせていただきました。


 こだわりのお米づくりについて説明をうけています。昭和39年から、健康によいオスを創りたいとの思いで無農薬でのお米づくりをはじめられています。

 農薬を使わないための紙マルチです。

 紙マルチを使った田植えの写真など、健康に良い・おいしいお米へのこだわり。

 お酢をつくるための酒づくりにも信念があり、手抜きはありません。

 お酒からお酢ができるまで。

米の使用料もひと目で違いがわかります。




当主一押しの「紅芋酢」、青森の木村秋則さんの奇跡のリンゴ100%の「にごり林檎酢」、「無花果酢」、「ピクル酢」、「富士すのもの酢」、「富士ゆずぽん酢」などを試飲させていただき、お酢についての見方がまるで変わりました。

日本の食に関する表示基準が緩くて、「米酢」でも材料の米の使用料が醸造元によって大きく違います。そして、何年も貯蔵されて加工米にしか使えない政府米を使う醸造元もあるが、飯尾醸造さんは無農薬で栽培したコシヒカリの新米を基準の四倍使っています。

何が使われているかを知り、いいものを使うことが大切ですね。

京丹後市エコ・エネルギーセンター

25日の「よみがえりのレシピ」上映会終了後、我が家に泊まっていただいた渡辺監督を案内して、朝一番に京丹後市エコ・エネルギーセンターの取材へ。

渡辺監督は映画制作の構想を複数お持ちで、その一つのテーマとして自然エネルギーにも強く関心を持たれていて、移動の車中では今日までの取材での話や自然エネルギーについての考えなどもお聴かせいただきました。そして、明日も富山市で自然エネルギーの取材をされるとのことでした。

監督に同行して久しぶりに京丹後市エコ・エネルギーセンターを訪れ、現状について聴くことができました。
 1日100トンの企業系食物残渣を受け入れる能力があるが、現状は日10~20トンの受け入れ。

メタンガスを発生させたあとの廃液を全量液体肥料として使うため、液体肥料の需要が増えないと受け入れを増やすことができません。

メタンガスの発生量も減っています。

 5基の80キロワット発電機のうち、2基が稼働していました。2基の稼働で売電ができています。

以前は廃液の浄化処理に電気が大量に使われていて、買電のほうが多かったのですが改善されています。


以前は、廃液から固形の肥料もつくられていて貯蔵されていましたが、今は車両の駐車スペースです。

2014/05/26

よみがえりのレシピ

25日の午後はつねよし百貨店で「よみがえりのレシピ」の上映会。

25日午後は「よみがえりのレシピ」の上映会でした。

半年前に岡山県の真庭市勝山のパン屋さん「タルマーリー」で、渡辺監督に出会い、映画の上映と監督のトークショーを思い立ち、その後つねよし百貨店の東田さんの理解と協力を経て実現することができました。


「よみがえりのレシピ」は山形県を舞台にした、人知れずほんの少しだけ生産されていた在来種の野菜をテーマに、人と人がつながることで生み出されたレシピにより光が当たる過程を描いたドキュメンタリー映画です。

丹後でも人がつながるように、映画の上映だけでなく、映画には取られていない背景やさらに奥の話を監督にしていただくことで、ただ「良かった」だけに終わらない機会にしたいという思いを感じていただけたと思います。


さらに次につなげていきたいと思います。

区内一斉河川清掃美化事業

25日の朝7時から、奥大野では区内一斉の用水路・側溝の泥揚げ、草刈り作業でした。

区民総出で地域の環境美化。区役員の一員として、側溝から揚げられた泥や道路の裏面の刈られた草を2トンダンプや軽トラを使って処理しました。


 泥揚げした重たい土砂は、シャベルカーにスコップで積んでダンプへ。

シャベルを下げているので積みやすく、作業がはかどります。

 これから雨の季節、泥揚げをして水路も綺麗になりました。


草や落ち葉はしっかり分別して、土づくりに使います。ゴミではなく資源です。

輸出促進でやってることが違いませんか?(フランス見聞録⑱)

〇〇省が三菱総研に丸投げして(あちらの方の表現)ドイツで開催された日本の飲料・食品等の輸出促進のための大規模な見本市について聴いた話。

ドイツの見本市がなぜフランスと関係があるのか、いぶかしく思われるかもしれませんが、これが大ありなのです。

ドイツの見本市を任された三菱総研は、当初ドイツの関連企業などと調整を進めたが折り合いをつけることができず出店を拒否され、困り果てて最終的にフランスの企業と契約することで見本市を開催することができました。

三菱総研の報告書では来場者も多く、日本の飲料・食品等の認知も図れたことになっていますが・・・フランスの方いわく、何でもただで食べれれば人を集めることぐらい誰でもできる。試食をしてけなす者が少ないのも当たり前!

問題は、商品の詳しい説明を求められても「分からない」としか答えようがなく、どこで買えるのかと聴かれても「ここでは売ってない、買えない」としか答えようもなく、輸出促進のためのイベントでありながら販売促進には全くつながらない、イベントをすることが目的であるかの内容であったこと。

一過性のイベントでおわりで、あとに何もつながらないのに、なぜ日本政府はたくさんの予算を使うのか?

イベントで人を集めるだけが目的なのか?

・・・聴いてて耳が痛かった。

21歳男子、過疎の山村に住むことにしました

「21歳男子、過疎の山村に住むことにしました」を読了しました。


岡山県美作市上山をご存知ですか?

荒れ果てていた8300枚の棚田の復活に取り組んでいる英田上山棚田団の活動はとってもホットです。

宇野勝さんの紹介で平成24年の7月にはじめて上山におじゃまして、
その後、棚田団とは何度かご一緒することもあり、
リーダーのカッチ(西口さん)の発想と行動力、
棚田団のつながりの強さに感銘を受けましたが、
水柿さんも最高に面白い!脱帽です。

型にはまらないええ人がええ人を呼ぶ。

なんでこの本が岩波ジュニア新書なのか?
頭の硬い人に是非読んでもらいたい。

「いいものをつくれば売れる」頑なに信じて、マーケットを意識しない日本企業の実態(フランス見聞録⑰)

ある日本メーカーが「UVカット」の新商品をフランス向けに開発し、プロジェクトリーダーが自信を持ってフランスに乗り込んできた。

この日本企業の担当をされた方は、「商品は素晴らしい」ということを理解すると同時に、全く売れずに落ち込んで帰国するだろうと同情しながら説明を聴いたそうです。・・・「フランス女性が日光浴を楽しみ、日焼けがステータスになるという基礎的な情報も知らないのだろうか。」

何と、プロジェクトに関わったメンバーは、誰一人としてヨーロッパにすら来たこともなく、日本の女性にニーズがあるのだから「いいものをつくれば売れる」思い込みで商品を開発していたのです。・・・そして結果は予想通り、逃げ帰るように帰国されたそうです

マンガみたいな話ですが、これはまだごく最近の実話で、ほかにもこれに似たアパレルメーカーやシューズメーカーの話も聞かせてもらいました。

最後に、日本企業を担当されている方からの要望です。
「商品を開発する前に、フランスに来て市場を観察・調査をして欲しい。開発する前に意見を求めて欲しい。日本に住んで日本しか知らない日本人のコンサルの助言は役に立たないことを知ってほしい。」



ちなみに、日光浴をしなければビタミンDが体内で生成されません
ビタミンDには、免疫力を高めガン細胞を正常な細胞に戻す作用や、免疫疾患、感染症の予防、カルシウムの代謝を整える働きがあり骨粗しょう症の予防にも効果的、また高血圧の改善、動脈硬化の予防など健康にとって日光浴にはメリットがたくさんあります。

フランス人からは、日差しを極端に避ける日本人女性の姿は理解することができず、異様に映るようです。

ツバメの巣立ち

24日の朝、今年一番早く巣造りをはじめたツバメの巣からヒナたちが飛び立って行きました。



そして、巣が空くのを待っていた次の入居者が・・・

他の3つの巣のヒナまだまだで、作業場は出入りするツバメがひっきりなし。
たくさんのツバメの糞に妻の小言もひっきりなし。





2014/05/22

ディナン(フランス見聞録⑯)

当初は予定してなかったのですが、農家民泊したイーヴェットさんからのおすすめでディナンを観光しました。


ディナンはランス川を利用した 交易で15世紀頃から栄え、城塞で囲まれ他中世の雰囲気が色濃く残ったまちでした。
城塞から眼下にランス川が流れています。


富の象徴ともなった15世紀に建てられた時計塔。


 12世紀に完成し、維持されてきたサン=ソヴール教会。



 中世の面影を残す木造家屋の数々。






ディナンは人気の観光地でもあるとのことだったが、日曜日の午前、しかも天候が悪かったので人出は多くはありませんでした。

親なき子

「親なき子」を読了しました。


パリで著者に出会い、日本の児童福祉や教育などの話をさせていただきました。

著者の島津さんは、大学の図書館で読んだ斎藤茂男氏のルポルタージュ「父よ母よ!」に衝撃をうけ、斎藤氏の取材から30年後の北海道家庭学校(遠軽町にある私立の児童自立施設)を訪れ、ルポルタージュを書き上げています。

「親なき子」は、親の暴力(虐待)や非行などで親があっても離れて施設で暮らさなければならない8人の青少年を取材し、最後に、その後に取材したスイスの子どもの家の虐待の背後にある貧困が親から子へ継承されないための対策から、児童福祉のあり方へ問題提起されています。

スイスに比べて表面的な対応しかないために、30年たっても貧困を背景とした虐待が再生産されていますが、家庭の貧困問題については見て見ぬふりがされています。

きょうの総務省の発表によると、世帯貯蓄の平均が1739万円と過去最高となったそうですが、別の調査によると貯蓄のない世帯が31%もあり、一部の高額貯蓄車により平均が嵩上げされているのに、そんな平均金額を出すことにどんな意味があるのだろうと思います。

国内にある貧困から目を背けさせ、みんながお金を持っていると勘違いをさせたいのでしょうか?

今、著者はパリに住んで外から日本を見つめています。外から見ることで、日本の社会に疑問に感じることは多いそうです

自殺する種子

「自殺する種子」を読了しました。

自殺する種子とは?

農業バイオテクノロジー企業が開発した自殺種子技術(別名ターミネーター・テクノロジー)によりつくられた種。

この技術は危険なので欧米の農家などの反対運動で一時停止されていますが、解除されれば農家は自家採種ができなくなり、必ず種子メーカーから毎年種を買わねばならなくすることで、農業バイオ企業が食の世界を支配することができます。

もう一つは、トレーターテクノロジー。遺伝子を操作することで、農薬企業が製造する農薬を散布しなければ種が発芽して生育することができないようにしてしまう技術。

このままでは巨大バイオ企業の思惑に支配されかねない農業の実態などが書かれています。

まず、大企業から種子を守ることが必要です。