イーヴェットさんの農場を見学しました。息子さん夫婦が中心になって営農されています。
道路から住宅まで500メートルほどあり、住宅の手前に牧草地が広がっています。
政府が進めた酪農の大規模化と乳牛の品種改良や技術改良などによる1頭当たりの年間泌乳量の増加により、フランスの酪農家数は40年間で7分の1まで減少しています。
イーヴェットさんは50頭の乳牛と30頭の肉牛で生計を立てているそうですが、牛乳市場が大手に抑えられているため、乳牛から肉牛への転換を進めていています。そして、将来的には肉牛の産直出荷を考えているそうです。
乳牛の乳しぼり。イーヴェットさんの息子さんが手際よく一人でされていました。
加工することなく、牛乳として出荷されます。
フランスの小さな農家は自ら工夫しなければ市場に淘汰されていきます。生き残るためには、大手の流通以外の産直を農家でグループを組んで進める以外に道はないと考えておられます。
市場が開放されている厳しさがひしひしと伝わってきました。