2012/07/15

西尾勝先生10時間集中セミナー2日目

2日目のセミナーは、三輪明神大神神社大礼記念館に会場が変わりました。

午前中の講義は「地方分権改革の流れと路線」。西尾先生は地方分権改革推進委員会委員として第1次地方分権改革にかかわれておられたので、委員会の勧告がまとまるまでの経緯と国会議員と省庁の内幕も含めての話でした。

市町村合併は、機関委任事務の全面廃止により都道府県知事の権限が強くなることを懸念した国会議員(社・共除く)が、都道府県から市町村に権限を委譲して、権限を分散させるために市町村の受け皿強化が必要と考えたことから、自治省はもともとやりたくなかったなかで後押しされての詳細な設計図なしのスタートとなり、問題を抱えることになったという話など、終了間際にアクシデントもありましたが、時間をオーバーしての熱のこもったものでした。

昼食後にミニエクスカーションがあり、三輪明神大神神社周辺を散策し、午後1時20分から講義。
「市町村計画の策定」という演題の講義では、地方自治法で義務付けが廃止された計画について、計画を策定する意義と盛り込むべきこと、首長選挙と連動させることなど、武蔵野市での計画づくりにかかわられた経験を含めての話でした。

講義の後はミニフォーラムが開催され、私は2回発言をさせていただきましたが、西尾先生をはじめとして会場において議会に対しての評価が概して低いことは仕方がないとしても、元議員の方の発言を聴いて、少々がっかりしました。

議会は現行の制度においてもできることはまだまだあり、制度を使いこなしえていないと思うので、議会は変わらなけばならないと思いますが、そのためには議員が自ら変わろうとしなければ何も変わらないこと、黙々と努力し続けることが必要で、議員がほかの議員をけなしても天に唾することにしかならないと思います。