西尾勝先生10時間集中セミナー3日目は、最後の講義「自治体職員の役割と心構え」でした。
我が国では(行政委員会等の所掌事務を除く)自治体の執行権は、すべて住民の代表機関である首長ただ一人に専属しており、職員はすべて首長の補助機構であるに過ぎず、首長の責任、職員の役割、そして住民参加についてはしっかり見つめ直す必要がある。
公務員のと住民の間の学歴格差がなくなったなかで、住民の声を聴き、それを活かすことが重要となる。職員においても住民参加は当たり前。
公務員にあって市民にないのは「役所の執務知識」、「予算と事務所掌」、「公共感覚」に過ぎず、職員は市内全域を歩きまちの空間的構造の把握と、行政サービスの全体像の把握が必要であり、今後は厳しい職員削減下にあって万能選手の職員が求められる。
時代が変わるなかで、分権改革の成果を住民に還元しなければいけない。住民にとっては、県も市もどちらがやろうと関係ない。市は県がやっていたのと同じことをするのではなく、工夫して運用して、はじめて分権の効果がある。
そして職員は政策法務能力だけでなく政策財務能力をつける必要がある。
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10時間集中セミナーに参加させていただいて、西尾先生の話を聴きながら自分自身の振り返りを行うことができました。議員として13年間見てきたこと、地方自治の理想と現実。
議員としては、今なお全国的に高い評価をいたいているく議会改革を委員長としてまとめ、議長として実行してきましたが、現行の地方自治制度のもとにおいて市民自治の実践を行うためには、首長になることだと再確認させていただきました。