イタリア旅行のことを少しずつ書いていきます。第1回はカプリ島と青の洞窟です。
風光明媚なカプリ島は、青の洞窟でも有名です。また、歴史的にもローマ帝国第2代皇帝ティベリウスが治世の後半、カプリ島に隠遁しながら帝国を統治したことでも知られています。
塩野七生さんの「ローマ人の物語Ⅶ 悪名高き皇帝たち」に皇帝ティベリウスは登場します。皇帝ティベリウスは歴史家タキトゥスの「同時代史」などで酷評されていたことから、長く悪帝と思われていましたが、ヴォルテールの再評価以降に旧ローマ帝国全土から新たに発見された碑文などの新資料から、「ローマがもった最良の皇帝の一人」と評価する声もあります。
皇帝ティベリウスは人民の機嫌を取る施策をすることなく、地味な存在でしたが、帝国の安定のため公正な法が厳正に施行され、ローマ帝国に安定をもたらしています。日本の政治家も見習うべきです。
ナポリの街並みが観光船から一望できました。「ナポリを見てから死ね」という言葉がありますが、南国イタリアを強く感じます。(しかし、ナポリの治安は相当悪いらしく、夜は絶対ホテルから出て歩かないように言われました。また、ゴミの散乱もひどく、ゴミ処理が大きな問題になっているというのは本当でした。)
ナポリから30キロ、カプリ島が見えてきました。
カプリ島の港に到着、頭に描いていた地中海の雰囲気満点です。
カプリ島の港で小型船に乗り換え、青の洞窟を目指します。
切り立った断崖絶壁が続きます。波打ち際には洞窟ができているところが見えます。
青の洞窟前に到着、30分ほど待って、洞窟に入れる手漕ぎのボートに乗り換えました。
洞窟の前で、出てくるボートを待っています。話には聞いていましたが、姿勢を低くしていないと入れません。
いよいよ入ります。洞窟のなかは幻想的でした。意外に広い洞窟のなかをボートは回ります。以下は洞窟の中の写真です。
ボートが洞窟を出る段になって、突然波が高くなり入口の天井まで波が届いてしまい、ボートは波が低くなるのを待ちました。
何回か波が来るなか、波をかぶりました、カメラのレンズも濡れていますが、私も濡れています。ポケットに入れていたスマートフォンもずぶぬれになり、洞窟を出た後作動しなくなりました。
ボートから小型船に乗り換えた後、スマートフォンを分解、カバーを外してバッテリーも出して、日光にさらしました。
1日後、だめもとで電源を入れてみると、なんと正常に作動しました。