2012/06/10

地域力創造は絆の再生と緑の分権改革から

9日、総務省前地域力創造審議官の椎川さんを講師に招いての地域づくり講演会があり、参加しました。

講演内容は2部からなっており、「地域力創造と地域おこしのヒント~地域に飛び出そう」は、主に公務員を対象とするものでしたが、公務員の常識を社会の非常識として、問題意識を持って勉強することと、具体的にすべきこととして、組織・地域の風土改革、人材育成(あの地域はすごいと思った時にはすでに30年遅れている。すぐに取り組む)、横のネットワークの強化、公務員の立ち位置(ミッション)の再確認、役所の管理運営だけでなく、地域経営を目指す、イノベーションを起こす、でした。

自分から情報を出さなければ人はつながってこないことや、地域に飛び出すことなど、公務員としてのご自身の体験を踏まえて話をされました。

もう一つ「緑の分権改革」は、やねだん(柳谷自治公民館の通称。 柳谷(やなぎだに)は、鹿児島県鹿屋市串良町上小原にある集落)の補助金に頼らない村づくりや、TOSS(教育技術法則化運動)の活動など、事例を通じて、地域の絆を再生することや、地域の人間力を強化することで地域にあるものを活かす地域力創造の必要性と、緑の分権改革こそがそのカギとなることを話されました。

経済・社会システムの分権化においては、地域経済が大きな課題であり、再生可能エネルギーが3年間は買い取り制度が有効であることなど、チャンスもありますが、地域に「ある」ものだけで、経済社会システムの変革を実践することができるのか、そして、地方からライフスタイルの変革が、地方の元気をともないながら進めることが可能なのか・・・・・緑の分権改革の名のもとに、地方の自主性と責任で変革を進めることが求められており、緑の分権改革のなかにある厳しさも理解しました。