2012/06/25

認知症と長寿社会―笑顔のままで

きのうの宇治への往復の電車の中でも、本を読みました。

3冊目は、信濃毎日新聞取材班による「認知症と長寿社会―笑顔のままで」でした。好評だった2010年1月から6月までの新聞連載のルポルタージュをまとめた本です。
新書は、新聞協会賞など数々の賞を受賞しています。認知症の方に寄り添い、介護と生活の現場を綿密な取材と調査によってまとめられています。

高齢化が進むなかで、認知症は増加します。そして、認知症にもいろいろなタイプがあるようです。

アルツハイマーの義父を身近に介護しているので、日々認知症が進んでいるのを見ている立場から読みましたが、認知症が実感を伴って理解されていないなかでの本人も家族も戸惑う姿がリアルに描かれ、同居する家族と無理解な親族のいさかいや、最後には何も分からなくなる認知症の姿と、家族では支えきれない姿に、これからの心構えをさせてもらいました。