2013/01/11

世代間格差

きょうも数人の方と懇談しましたが、イレギュラーなことが起きたり、急用もできたりで、午後の予定は変更しました。

きょう読み終わった本は加藤久和著「世代間格差」です。


若い世代が支える賦課方式による社会保障制度では、人口のピラミッド構造が維持され、社会保障費の伸び率よりもGDPの成長率が高く、失業率を低く抑えることが出来なければ世代間格差が発生します。

著者は、ドイツの医療制度改革など諸外国の事例をふんだんに参考として示していますが、それを読むことで、日本で高齢化が進展していくなかで、いかに近視眼的な政策対応に明け暮れていたのかを痛感します。

年金だけでなく、医療、介護など社会保障費が増え続けるなかで、経済成長も鈍化しており、保険や税で不足する財源は赤字国債で賄われています。

ドイツや北欧の改革を参考に、日本の社会保障制度を持続可能なシステムに改革すること。

日本の未来はそこから。



2013/01/10

貧困大国アメリカ

「貧困大国アメリカ」2007年に書かれた本で、ベストセラーになっていますが、読めていませんでした。


貧困のなかで安価なジャンクフード依存による子どもの肥満、医療保険(国民皆保険)がないことに起因する疾病での医療費による貧困、高額な損害賠償保険の掛金のために廃業に追い込まれる産科医と急増する医療過誤。

そしてワーキングプアが生活のため兵となって支える軍隊。そのなかには州兵としてイラク戦争の戦場に派兵された日本人青年もあり、その青年の見た軍隊も描かれている。

この本はアメリカの貧困を抉り出そうとしています。


しかし、読み終わったあとに強く疑問も湧いて来ました。

なぜ、こんなにアメリカはひどいのに、そのアメリカよりも日本の自殺率は高いのか?

日本の人口は1億2千万人で、アメリカは倍以上の2億9千万人なのに自殺者数は3万人台で変わらない。そして、25歳から65歳までの年齢層ではアメリカよりも日本の自殺率が高く、45歳から65歳の年齢層ではアメリカの3倍になる。
どうして日本のほうが生きにくい国なのか?


2013/01/09

ドイツのソーラー発電は失敗

きょうも、日中は数人の方と懇談し、様々な話を聴かせていただきました。

そのなかには、真偽のほどはわからないですが、「京丹後市が1億円の予算で花のまちづくりを進める」という、「え~!」と思う話もありました。

さて、話のなかで、大同くんはソーラー発電に否定的過ぎないかといわれたので、ドイツの事例を上げて考えを書きます。


ドイツのシュピーゲル誌は、2012年1月18日の「ソーラー発電補助政策の落とし穴」という記事で、ソーラー発電のコスト(累計)が2000年から2011年までの11年間で 1000億ユーロ(約11兆円)に達したのに、それに見合う効果は出ていないと指摘し、「ソーラー発電補助政策はドイツ環境政策の歴史で『最も高く付く誤り』になり得る」とまで酷評しています。

ドイツでは、巨額の財政負担や電気料金値上げによる補助が行われてきたにもかかわらず、電力全体に対するソーラー発電の比率は低く、再生可能エネルギー助成金の約60%がソーラー発電に使われているのに、全発電における比率はわずか3%に過ぎません。助成金がはるかに少ないバイオマスや風力発電の方がソーラーよりずっと利用比率が高いのです

そして、2012年6月27日に開催された上院と下院の両院協議会において、ソーラー
発電の買取制度を大幅に修正する政策変更が決まり、29日に法案が成立しました。 

内容は、ソーラー発電の買い取り価格の20~30%の引き下げと、ソーラー発電の累計設備容量が5200万kWに達した後は太陽光発電の買い取りを中止 するというものです。

その2日後、日本では、再生可能エネルギーの全量固定価格買い取り制度をスタートしましたが、すでに、ドイツなどの実績をもとに見直しの必要が言われています。

また、24時間安定して電気を発電できないソーラーを増やすと、発電できない時間の電力ををカバーする火力発電も必要であり、高コストにつくことは間違いありません。実際にドイツは火力発電所の増設も進めています。

ドイツの失敗を多くの人が知るべきです。

「日本史」の終わり~変わる世界、変われない日本人~

「日本史」の終わり~変わる世界、変われない日本人~を読んだ。


本書は、池田信夫氏と與那覇 潤氏の対談で、與那覇氏は著書「中国化する日本」で話題となった。
これは読み物として面白い本だ。

深層的には日本人は江戸時代のまま、変わっていない。
だから、法治ではなくて、徳治を求める声が多い。
そして、江戸時代と同じようにハードランディングで終わる。

こういう視点もあることは納得できる。
視野を広く持つために読んだら面白い。

2013/01/08

(仮称)くらがき民泊ネットの登録現地確認

田舎暮らしの家「ここいろ」など、以前ブログにも書きましたが、昨年、奥大野の5軒で農林漁家民泊推進セミナーに参加しました。

私の住んでいる奥大野地区では、平成14年に企業と提携して田舎体験ツアーに取り組みました。当時は、定住者を求めての取り組みで、民泊を地域で推進することが目的になっておらず、3回で終わってしまいました。

しかし、その時の経験があればこそ、取り組んでみようかという思いを持ち、セミナーに参加して民泊登録のための申請手続きに入りました。今日の午後、府丹後保健所、振興局、市消防署、市役所から8人の担当者が、5軒の現地確認に来られました。

我が家には2時45分頃に来られ、民泊の客室と、キッチン、トイレ、浴室の確認調査があり、市の消防署から客室のカーテンを防炎カーテンにすることを求められましたが、他に指摘はなく、正式に登録申請書類を提出することとなりました。

登録が完了すれば面白いこともできると思います。ご期待ください。



網野加工場跡地でソーラー発電?

きょうも、午前中は出歩き、数人の方と懇談しました。

昨日も、丹後工業組合の中央加工場と網野加工場跡地を貸与してソーラー発電がされるという話を聴きましたが、きょう、ある方から、2箇所の内、網野加工場跡地でのソーラー発電は京丹後市の事業であるということを聴きました。

私は、京丹後市がソーラー発電事業を取り組むべきだとは思いません。京丹後市の現状を考えるなら、再生可能エネルギーに取り組むとしても、雇用の拡大につながる木質バイオマスや小水力発電を考えるべきではないかと思います。

以下、11月27日の太陽光発電の試算に書いたことを引用します。

26日の再生エネルギー塾では、千葉大学の特任講師で千葉エコ・エネルギー(株)の代表取締役の馬上丈司氏を講師に「地域の再生エネルギー利用の現状」について学びました。

政策誘導で売電価格が高いため、メガ・ソーラーなどへの投資が起きていますが、ドイツなどと同じく政策の見直しが入る懸念があります。

試算の前に、太陽光発電に適した条件について。
 まず、1点目、日照時間が長いことが必要です。馬上氏は調査したデータにもとづき、年間日照時間1700時間でも薦ないと明言(日本国内の日照時間は2200時間から1300時間で、京都市で1700時間)。

2点目、日射量が多いこと(これはNEDOに各地域のデータがあり参照できます。)。3点目、南向けに開けた地形で影になるものがないこと。日照時間が長くても直接日光が届かなければならず、しかも、少なくとも20年間は影ができないことが必要です。

4点目、地盤が安定していること。長期間設置することため、山の斜面や水田(耕作放棄地)は適さない。

5点目、年平均気温が高くないこと。気温が高くなると発電効率が落ちます。屋根の上につけると、夏場は熱のため発電効率はグッと落ち、春と秋しか効率的な発電はしない。

6点目、大雪が降らないこと。雪がかぶる状況や除雪が必要な場所には適しません。

他にも、メンテナンスがしやすいことや、20年以上活用できることなど条件はたくさんあります。
上記の条件だけで、京丹後市には全く適さないことがわかります。

・・・・・・・・以上、引用終わり。




前へ!前へ!前へ!


バングラデシュは学歴社会で厳しい受験戦争もある。そして、受験戦争に勝つのは都市部の学習塾に通うことができる裕福な家庭の子どものみだった。

そんなバングラデシュの地方の村で、都市部の学習塾に行くことができず、あきらめていた高校生に、日本人の大学生がパソコンによるe-Educationを持ち込み、希望を与える。そして、名門ダッカ大学に合格させる。

思いを思いだけに留めることなく、行動に移し実践していかなければ思いの実現はない。

元気をもらえる本!

2013/01/07

プロボノ

きょうから始動、日中は、大木満和さんと村づくりについて話をするなど、数人の方と懇談、そして暗くなると読書でした。積読になっている本を読んでいます。

「プロボノ」



著者の嵯峨生馬さんとは、地域通貨について研修している時に出会い、丹後地域産業活性化会議主催の講演会の講師として、京丹後市にも来ていただきました。

プロボノとは、ボランティア活動の一種ですが、個人の有する専門的なスキルや知識を活かす社会貢献活動であり、単なるボランティアでは活かされることのないプロフェッショナルな社会貢献です。

プロボノは、参加する人にとっても、活動を受け入れる非営利組織にとってもレベルアップをもたらします。この本は、プロボノの全体像とともに、進化した社会貢献活動が示されています。社会貢献に個人的なスキルを活かしたい方はぜひ読んでください。

辺境から世界を変える

加藤徹生著「辺境から世界を変える」を読みました。


本の帯には「何もないから、たたかえる。」とあります。

すべてが揃った国に暮らしていると、先端技術に目が行き、適正技術という新しい可能性には気づきません。

フランチャイズモデルが展開できる国に住んでいると、スケールアウトという新たな地域展開の必要を感じないだけでなく、社会的影響の拡大を目指すこともありません。

そして、GEのように、新興国や途上国などの成長が見込まれる市場での勝負が企業活動の生命線となると考え、基本形となる製品を新興国や途上国の市場に合わせて開発し、機能を追加した製品を先進国市場に投入するというリバース・イノベーションを戦略として、戦略や開発とといった企業の基幹機能も、すでに新興国に移しはじめている企業もあります。

この本で辺境とされる貧困層市場には37億人がいます。
当たり前と思っていること、先入観を捨てて、当事者としてしてビジネスの手法をすべて活用してイノベーションに挑むこと。では、京丹後でのイノベーションは何だろう?

2013/01/06

江戸の市場経済

「江戸の市場経済」と「江戸商人の経営」2冊の感想です。



封建制下の江戸時代に自由主義的で高度な市場経済が日本で発達しています。

武士の経済であった米本位経済は貨幣経済に組み込まれ、金・銀・銭の三貨制度の変動相場と、為替による金融業の発達。また、コメの先物取引や実質的に市場メカニズムで決められていた金利水準など、公儀による交換比率や公定比率はほとんど守られることなく、市場経済システムが決めています。

そして、創業者の家業がかたくなに守られる保守的なイメージとは違い、市場環境の変化に応じて事業の再編と集中や、多角化産地形成のための資本投下、M&Aなど、市場メカニズムと市場競争が働いています。

江戸時代に市場経済が発達したから、「読み・書き・そろばん」の寺小屋も発達。江戸では寺小屋師匠番付も発行されており、親が我が子の教育先を選択するための案内として利用され、評判の高い寺小屋にはブランド価値があり、就職先が決まっていったようです。

江戸時代の市場経済システムが根幹に関わるような断絶もなく明治に引き継がれ、日本が発展していく基礎になりますが、その後、統制経済、社会主義的経済が続いたため、江戸時代の市場経済の伝統は途切れ、江戸時代と現代日本の市場経済の間には断絶が生じていると思います。

二宮金次郎の人生と思想(2)

以前、猪瀬直樹さんの「二宮金次郎はなぜ薪を背負っているか」を読んで、稀代の改革者であったことを知りました。さらに深く知りたいと思っていたので、二宮康裕著「二宮金次郎の人生と思想~日記・書簡・仕法書・著作から見た~」を読みました。




二宮金次郎が活躍した時代は、貨幣経済が浸透したなかで、飢饉により農村の人口が減少した時代でした。

青木村では天明の飢饉により130戸から39戸にまで減少し、42町(41.7ha)の農地が荒地と化しています。

烏山藩では1726年に18,774人であった人口が、享保・天明の大飢饉などにより1836年には10,031人まで減少し、多くの田畑(1,199町=1,189ha)が荒地と化し、藩財政は逼迫しています。

二宮金次郎は、当時の金融、相場などにもたけ、マイクロファイナンス(低金利の融資)による農民の自立支援など、現代での社会起業家ともいえる活躍で、多くの農村や藩の財政の再建に貢献しています。

この本では、二宮金次郎が記した文献により、当時の武士階級や農民の貧困・借金や藩財政・農村の疲弊、飢饉による農民の逃散などの状況がわかります。そして、農村が復興を強く求める本気度の必要性と、再建のために実際に投下された資金や、より多くの再建を進めるための資金の確保と運用も記されています。

「道徳のない経済は犯罪であり、経済のない道徳はたわごとである」という、二宮金次郎の言葉がありましたが、荒地を復興し農村を再建するには人が必要であり、その人を動かすためにはお金が必要であり、必要なお金を惜しんでは再建はできません。

今、地方では人口が減少し、耕作放棄地が広がっています。この本には学ぶべきことがたくさんあります。

二宮金次郎の人生と思想(1)

以前、猪瀬直樹さんの「二宮金次郎はなぜ薪を背負っているか」を読んで、稀代の改革者であったことを知り、更に深く知りたいと思っていたので、二宮康裕著「二宮金次郎の人生と思想~日記・書簡・仕法書・著作から見た~」を読みました。

著者の二宮康裕さんは二宮金次郎の一族の二宮本家の生まれで、中学校教員を経て二宮金次郎の研究に専念しています。


著者は、これまで書かれた「二宮金次郎」に関する著作が、二宮金次郎が記した文献や一次資料を調べずに、富田高慶や福住正兄などの弟子が二宮金次郎の死後に書いた著作を資料としたため、装飾され美化されてきたことから、それを排して、直接残された膨大な資料に当たることにより、初めて「二宮金次郎」の実像を提示しています。


二宮金次郎といえば、「薪を背負いながら書を読む」姿を思い浮かべますが、残された資料には否定的な事実しかありません。

明治13年、弟子の高田高慶が書いた「報徳記」と「報徳論」が明治天皇に献上されます。このうち「報徳論(思想)」については却下されますが、「報徳記」は明治政府が求めていた「苦難に耐え、成果を上げる農民像。勤勉で、親孝行な農村の模範的少年」として、国定修身教科書に取り上げられます。

そして、明治の文豪・幸田露伴がその生き方に感動して尊敬する人物として「二宮尊徳翁」を著した際に、古典を参考にして「薪を背負いながら書を読む少年」の姿が書かれます。

農村再建と「自立による生活の安定」を求めた業績や思想は支配層にとって危険であるとして無視されますが、二宮金次郎の本意でない形で勤勉・孝行な少年として国民統制のための道具の一つとして政治的に利用されています。



2013/01/05

新春懇親会

きょうは自民党京都府連の新春懇親会に出席しました。(昨日は京丹後市新年互礼会に出席。)
開会までは、以前、青年局次長時にお世話になった方などに挨拶をして回りました。
 11時になり、二之湯府連会長のあいさつで開会。

年末の衆議院選挙で政権を奪還しましたが、経済再生と震災復興、夏の参議院選挙で与党で過半数の議席を獲得することが課せられています。

年末の衆議院選挙の自民党の得票数では、参議院選挙は厳しいという分析をもとに、気を引き締めるあいさつでした。

年末の衆議院選挙で京都府下で当選された5名の衆議院議員の挨拶。谷垣法務大臣が挨拶をしています。

短い時間でしたが、近隣の議員などともお話でき、有意義な新春懇親会でした。

2013/01/02

尖閣諸島

友人の年賀状を読んで考えさせられました。

昨年、友人夫婦は尖閣諸島が日中両国で政治的紛争になる前に、新疆ウイグルなどシルクロードの一部をたどる旅をし、その旅の途中で見た中国テレビのことを年賀状に書いていました。

日本では尖閣諸島のニュースは1分ほどで終わるのに、中国国内のニュースでは、アメリカと日本の軍事的脅威を大々的に宣伝しながら15分程度の長さで何度も繰り返し放映されていて、国民感情に訴える中国政府の姿勢に驚いたそうです。

日本のマスコミなどでは、経済重視で動くという楽観的な意見もありますが、太平洋戦争前の日本と同じで、国民からの政府批判が起きないように情報統制しながら思想統制している状況で、昨年11月に中国国内で行われた調査によると、85%の中国人が日本製ボイコットを続けている。

「尖閣諸島国有化」は民主党政権の最大の負の遺産で、これまでの「政冷経熱」でしのいでいけるとは思えない。

2013/01/01

謹賀新年

みなさん、あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になました。




やわらかな冬の日差しとともに、清々しい新年を迎えました。
今年が、この天候のように穏やかでやわらかな良い年になりますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。