「貧困大国アメリカ」2007年に書かれた本で、ベストセラーになっていますが、読めていませんでした。
貧困のなかで安価なジャンクフード依存による子どもの肥満、医療保険(国民皆保険)がないことに起因する疾病での医療費による貧困、高額な損害賠償保険の掛金のために廃業に追い込まれる産科医と急増する医療過誤。
そしてワーキングプアが生活のため兵となって支える軍隊。そのなかには州兵としてイラク戦争の戦場に派兵された日本人青年もあり、その青年の見た軍隊も描かれている。
この本はアメリカの貧困を抉り出そうとしています。
しかし、読み終わったあとに強く疑問も湧いて来ました。
なぜ、こんなにアメリカはひどいのに、そのアメリカよりも日本の自殺率は高いのか?
日本の人口は1億2千万人で、アメリカは倍以上の2億9千万人なのに自殺者数は3万人台で変わらない。そして、25歳から65歳までの年齢層ではアメリカよりも日本の自殺率が高く、45歳から65歳の年齢層ではアメリカの3倍になる。
どうして日本のほうが生きにくい国なのか?