農業後継者がないなかで、新規就農・集落営農の設立は言葉では簡単だけれども、辞めていくことを考えておられる地主農家の多くは農機具を買い換えることが出来ない、今の機会が使えなくなったら終わりと言っておられます。
特に水田の場合、経営するために必要な農地の確保と同時に、トラクター、田植機、コンバイン、軽トラ、乾燥機とそれらの農機を入れる作業場が必要であり、多額の投資が必要となります。
そして、高いだけでなく、1年のうちに10日も使わないのに、丁寧に使っても農機の寿命は短く、買い替えが必要となります。
集落営農など法人化で補助金を活用して農機を揃えたとしても、次に買い替えるための積立をして健全な経営をすることは難しいと他の地域からも聴いています。
ある程度の規模がなければ経営は成り立たないが、農地を集積してまとめることが出来ず、飛び飛びに耕作地があるような現状では、非効率であり、さらに獣害と耕作放棄地が非効率さを高めています。
このままでは、地域の農業は成り立たないのですが、地主との関係など個々に問題がたくさんあります。