2011/08/09

人口減少と高齢化、格差の拡大

 多くの場合、地方の人口減少は若年層の転出と残った住民の高齢化、出生者の減少、死亡者の増加と地域内消費の減少をともないながら進んでいます。

 原田泰氏の著作「日本はなぜ貧しい人が多いのか」では、思い込みにとらわれた言論をデータ(事実)をもとに見直しています。この本の139ページにある「世帯主年齢階層別の人員当たり実質消費額」を見ると1970年に最も消費水準の低かった65歳以上の年齢階層が、次第に年金が拡充され世界一になるとともに2008年には他の年齢階層を抜いて一番消費額の多い年齢階層になっています。49歳未満の階層の消費額が80年代後半から伸びていないことからすると、高齢化により消費が減少しているわけではないということです。

 しかし、それぞれの年齢階層内の格差は広がっています。非正規雇用者と正規雇用者の差、貯蓄や財産のある人とない人の差、無年金や国民年金と他の年金受給者との受給額の差などがあり、特に高齢者における世帯間の所得格差は大きいだけでなく固定しているため、地域の高齢化率が上がれば上がるほど、格差が広がっていきます。

 そして、農山村部のように国民年金受給者の比率の高いところは、65歳以上の年齢階層が消費額を抑えざるを得ないので、高齢化による消費の減少をともないます。

 地域間格差は1975年から90年にかけて拡大し、その後の内需拡大策もあり縮小に転じますが2002年から再び拡大しています。

 小渕内閣のもとで、経済戦略会議は日本の経済成長を妨げている要因として、過度に平等・公平を重んじる日本系社会システムを挙げて、行き過ぎた平等社会と決別して健全で創造的な競争社会を構築することが必要だと答申が出されていますが、これは、1億総中流との思い込みが検証なく支持されたからで、相対的貧困率がOECD諸国のなかで高いことは無視されています。そして、その後セーフティネット構築よりも構造改革が進められました。

2011/08/07

人口減少の現実

 月刊地方財務8月号を読んでいて、「高知県大豊町の過疎市町村計画リポート」の岩崎町長の発言記述から調べる必要を感じて、平成22年度国勢調査の全国市町村別の平成17年国勢調査との比較集計を見ました。

 ゆず産品の加工品販売による地域活性化で、ブランドも確立し成功例とされている「馬路村」が、平成17年と比較して、人口が13,3%減少しています(近隣の安田町9,9%、北川村7,5%の減少)。葉っぱビジネスで有名な「上勝町」でも人口は8,7%減少しています(近隣の勝浦町8,5%、佐那河内村7,5%、神山町12,7%の減少)。農家直売で成功し伝統的町並みでも有名な「内子町」も8%減少しています(近隣の大洲市7,1%、西予市6,3%、鬼北町6,4%、松野町6,7%の減少)。仁多米のブランド化に成功した「奥出雲町」でも8,6%減少(近隣の雲南市5,6%、日南町10,7%、庄原市6,7%の減少)。コシヒカリのトップブランドの地「魚沼市」も7,3%の減少しています(近隣の南魚沼市2,7%、湯沢町3,6%、十日町市5%の減少)。

 観光から見ると、白川郷の「白川村」12,6%減少、小京都の代表格「津和野町」も11,4%、「萩市」も7,3%、石見銀山の「大田市」6,5%、金刀比羅神社の門前町「琴平町」は7,2%減少、黒川温泉の「南小国町」も5,5%、「野沢温泉町」9,5%、「草津町」5,9%、「平泉町」5,3%・・・・・あげればきりがありません。

 他にも住民自治で有名な「智頭町」が10,7%、「栄村」も10,9%、「泰阜村」7,3%、「矢祭町」5,8%とそれぞれ減少しています。

 地場産品による活性化、観光資源の活用、住民自治の推進、これらの取り組みが全国最先端の地域においても人口減少が止めれていない。この厳しい現実を受け止めて対策を考え直さなければならないのではないかと思います。

 関連した一冊の本を取り上げます。地方の人口減少と衰退を見直すうえで、しっかりとデータを調べており、この本は、力作です。人口減少している自治体に関わる人なら読むべきだと思います。

お盆前の寺掃除と墓掃除

 早いもので、あと1週間でお盆です。

 我が家が檀家となっているお寺では、8月の第1日曜日に檀家がお寺の掃除をします。きょうは例年の通り朝7時から檀家が出て境内と隣接する山裾をそれぞれ分担して、草刈り機での下草刈りや、境内内の草取り、庭木の剪定などの作業をし、刈った草や小枝は軽トラに載せて近くの自然農園に運びました。刈り草などは市のごみ処分場に持ち込めばただのゴミですが、自然農園では土(堆肥)づくりに利用してもらっています。

 そして、お寺掃除終了後、そのままお墓掃除のためお寺の裏手の墓山に上がりました。まず、お墓に手を合わせてから墓石を洗い、草を取って落ち葉を掃いてお墓掃除も終了。再びお墓に手を合わせて、帰りました。

2011/08/06

日高の法事

 きょうは、豊岡市日高町の親元で父の法事があり、久しぶりに親戚が集まりました。父は7人兄弟の3番目で二男でしたが、長男が戦死したため後継ぎとして祖父の資金をもとにかなり奔放に事業を展開したらしく、事業を巡って莫大な借金をし(まだ20歳そこそこの者が銀行から莫大な借金をできたのは祖父の信用があったからと生前の父から聞いています。)、祖父に勘当されますが、祖父が昭和28年(父26歳)に亡くなったため、その後は出入りが許され、昭和55年に脳出血で倒れてから以降は、亡くなるまで親元で看てもらっていました。

 親元の家は、計画されている北近畿豊岡自動車道の真下になるため、すでに用地買収の交渉が入っているようで、雑談のなかでは買収価格よりも代替用地の話をしていましたが、今の家がなくなるのは時間の問題で間違いなく、そういったなかで(昔の思い出が詰まった)良い材料が使ってあるので新しい家に使えないかなどとの話もありました。懐かしい過去とのつながり、故郷とのつながりが消えていくような、惜別の思いを感じながら帰ってきました。

妻の大阪研修(8月4~5日)と義父の認知症

 8月4日は、6時40分に起きると、予定通りすでに妻は2日間の研修に出かけていました。服を着て顔を洗おうとすると、義父が「朝早くから、娘はどこに行っただ。お前らは盆が来とるのに気楽気に何をしとる。」と怒鳴ってきました(認知症は性格も変えてしまいます)。

 私はいつものように、今日は8月4日で、まだ盆は来ていないこと。妻は仕事の研修に行ったことをこんこんと話します。すると義父は「盆と違うんか。盆はまだ来とらんのか。盆はいつ来るだ。」とここのところ毎日の同じ話になります。話をした一瞬は理解したかのように見え、期待するのですが、残念なことに5分から10分後には、さっき会った話はすべて消えています。ただ、その時の精神的な状態により、しつこく同じ話を繰り返すときと、全く別の話にあっさり変わる時とがあります。

 4日はあっさりと盆の話から変わりましたが、その後がいけません。「今日はわしは何をするだ。わしはもう仕事はできん。・・・・・」またはじまった、ここ5年はデイサービスにお世話になり、昨年の9月からは日曜日以外は毎日デイサービスを利用しているのですが、そのことが分からなくなってきていて、5年前からデイサービスのお世話になり、毎日行っていることを話すのですが、「わしはそんなところには行っとらん。何で行かんなんだ。わしは行かん。」となります。

 全く理解しようとしないのでついつい頭にくるのですが、ここで感情的になってはいけないので、お医者さんから物忘れがひどくなっているから、頭のリハビリ治療にデイサービスに行きなさいといわれている、人なかでリハビリをしないと物忘れがとひどくなるといわれているなどと言うと、「そうか。行かんなんのか。何時に行くだ。」となり、迎えに来てくれる時間を言うのですが、10分後には、何もなかったかのように同じことを言ってきます。4日の朝はこれを4回繰り返しました。そして、5日の朝も同じことの繰り返しです。

 義父は義母の言うことは全く聞かなくなっているので、普段の朝は妻と私が2人で対応したり交代で対応するので、まだこちらも精神的負担が楽なのですが、1人の時はこちらも朝の準備があり、たいへんです。どちらかが健康を崩すと肩歩に負担が重くのしかかるので、妻も私もお互いをいたわりながら毎日を過ごしています。また、自分が毎日幾分かでも介護に関わっているので、介護をされている方の御苦労が痛いほどわかり、介護の相談を受けると涙腺が切れてしまいます。

 4~5日の夕方は5時過ぎには帰りました。4日の夕食は「つるむらさき(自家製)と豚肉のガーリック炒め」と「ズッキーニ炒めモロヘイヤ、オクラ載せ(すべて自家製)」、5日は「スモークサーモンと鶏ささみのマリネ」をつくりました。ただし、義父には、これ以外に毎晩刺身とうなぎを1皿出しています。食べた物を覚えていないので、1日でも出さなければ「毎晩わしはろくなものを食わせてもらっとらん。お前が悪い。・・・」と義母に八つ当たりをします。義父母とは別々に食べているのですが、大きな声が聞こえてくるので、できるだけ義母のストレスにならないように対処しています。でも、それでも9時頃になると「わしは今日何も食べさせてもらっとらん。飯を食べさせろ。・・・」という日がだんだん増えてきています。

 それから、毎晩の晩酌もひと悶着をおこします。今では、毎朝酒を900ミリリットル用意し、義父がデイサービスから帰ってきたら飲めるようにしていますが、ある時からデイサービスから帰って酒がなければ、義母に当たり散らすようになりました。しかし1升瓶で置いておけば、限度なく飲んでしまいます。そして飲みすぎを注意すると「わしは酒は遠から飲んどらん。お前らは飲んでもおらんのにそんなひどいことを言うのか。わしは死んだる。・・・」となります。酒のことを触れられるのが無意識に嫌なのか、酒を飲んでない時よりも、感情の制御が利かずひどいことになるので、医師にも相談しましたが、義父は医師に対して「酒を飲ましてもらっとらん。もう先が短いのに好きにさせてくれ。」と言い切ります。医師は苦笑いをしていましたが、『本人の自覚がないし、体に悪いところもないので様子を見ましょう。晩酌が多いので量を決めて少し水で薄めましょう。』という指示をいただき、それに従っています。ただ、時々夜なかに起きて酒を飲もうとすることがあり、そういう時は夜中に騒ぎが起こります。

 義父は脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症と診断されています。義父の日々進んでいく認知症に対応していくのは精神的に疲れます。この疲れは身内の介護を経験しないと分からないと思います。認知症前の過去を知らない方が、今をもとに対応を冷静にできるのだと思いますが、元気だったとき、仕事の姿など身内としてよく知るだけに、今有る姿を理解できているようで、良い状態のときは昔ながらであり、つい期待して裏切られます。感情が絡むだけに強い落差を感じます。

 

2011/08/05

8月に読む本

 すでに読みかけている本もありますが、8月に読むつもりで買った本です。このうち7冊はアマゾン出品の中古品を買ったものです。
 「働かないアリに意義がある」は、社会性昆虫の最新知見と、役割別の働きや「7割は休んでいて1割は働かない」ということの意味をかくにんしたいとおもっています。大学時代に比較行動学に出会い、コンラート・ローレンツやアイブル・アイベスフェルトの著作も読んでいたので、興味を持っています。
 「ゆとりの法則」は、トム・デマルコがマイクロソフト、ヒューレット・パッカード、IBMなどのコンサルタントを務めた経験を踏まえ、効率重視の管理方法に異を唱え、プロジェクト管理における「ゆとり」の重要性を指摘しています。効率重視に疑問を感じるなかで、読もうと思った本です。
 「村の遊び日」、「生きることの近世史」、「氏と戸籍の女性史」の3冊は、現代を考えなおすために、近世史を知ることが役に立つとの思いから、選んだものです。
 「日本海軍400時間の証言」は、毎年8月に戦争を振り返るために読んでいるなかで選んだ本で、昨年は、「組織の不条理(なぜ企業は日本陸軍の轍を踏み続けるのか)」、「兵士たちの戦争4」を読みました。
 「貧困連鎖」、「助けてと言えない」は現在の負の側面と底辺をしっかり勉強し直すため、そして「隣人の時代」、と「撤退の農村計画」は対応策についての一助として読もうと思っています。
 尊敬する山田方谷関連の2冊はまだ読んでいなかった本で、「隠れた人材価値」は、定説と違い、人間臭さとぬくもりがある企業が高業績を上げているアメリカの実態を調査したものだということで関心があり、「今こそ、ケインズとシュンペーターに学べ」は、書評から関心を持った本です。

2011/08/04

日立のテレビ自社生産撤退に思う

 7月8日のニュースを見て、MDウオークマンの出荷終了に思うことを書きました。そこでは、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ(技術革新が巨大企業を滅ぼす時)」を取り上げながら思いを書きましたが、昨日の「日立のテレビ自社生産撤退」のニュースは、日本が市場づくりを重視せずにモノづくりを進めてきたつけが回ってきているのではないかと考えています。

 海外を見ると、新興国をはじめテレビの販売台数は増加しているのですが、すでに日立は海外でのテレビ生産から撤退しています。日立の技術が低いということはありませんが、「良い品物を造れば売れる。」という時代ではありません。

 かつて、日本製品はアメリカやヨーロッパの市場を席巻しましたが、それは、価格の割に性能が良いという割安感で、まず、低品質低価格の分野に価格以上の品質を持ち込んだからであり、最近の市場調査でも日本製品に対する欧米の消費者の感覚は、価格の割に品質が良いというもので、決して高い付加価値で売れているわけではなく、海外では日本人が思っているほど日本製品にステータスはないようです。
 
 イギリスの調査会社MILLWARD BROWN OPTIMORによる世界企業のブランド価値調査http://www.millwardbrown.com/Libraries/Optimor_BrandZ_Files/2011_BrandZ_Top100_Chart.sflb.ashxによると、日本の家電企業は高い評価を得ていません。しかし、ヨーロッパ市場における韓国メーカーのテレビ販売シェアは30%を超えています(日本メーカーは過去においても30%を超えたことはありません。)。

 昨年、フランクフルト総領事館を訪問した際に、総領事からお聞きした、日本企業の相次ぐ撤退と入れ替わりに入ってくる韓国・中国企業との行動力・瞬発力の差の話しや、ヨーロッパにおける日本の位置づけの低下の話し、フランクフルト国際空港近隣の韓国企業の広告に圧倒されたことが強く印象に残っています。

 また、インドなどの新興国においては、日本の付加価値が高い家電製品に手の届く人は少ないと聴いています。量を売るためには市場づくりを進め、、その国の所得にあった価格競争に耐えうる製品を投入しなければなりませんが、日本企業は、低価格帯の商品を持っていないとも聴いています。

 また、日本の広告代理店は世界に通用しないとも聞いています。現場の情報を掴み直すことからやり直さないと、日本はモノづくりの国として生き残っていけないように思います。資源を輸入し続けなければならない国が海外市場づくりを疎かにしてはならないと思います。

シンポジウム「地方議会改革」に一言

 7月30日、公共政策学会関西支部と市民と議員の条例づくり交流会議の共催で、午後3時30分よりシンポジウムが開催されました。

 パネリストは、龍谷大学の富野教授、近畿大学の辻教授、伊賀市議会安本議長、京都市議会村山議員、四条畷市議会渡辺議員の5人で、「地方議会に求められている役割」、「役割を果たすために必要なこと」、「制度改革」について3人の議員が話し、コメントが加えられ意見交換がありました。

 3人の議員からは同僚議員を見下した意見や、定数削減、報酬削減の意見がありました。
会場からは、今よりも議員が選挙のための活動を強く意識して逆効果にならないかとの声がありました。

 私は、発言が少ないから、または資質がないなどと議員を非難はしません。
もちろん、資質を高める努力はそれぞれの議員がしなければなりませんが、現行の制度のもとで、市民から選出された代表であることは正当であり、個人の資質を問題にしていしまうと、資質にもいろんな見方があり、最終的には制度そのものの否定になりかねないと思っています。

 定数を減らして少数精鋭にとの議論もありましたが、定数を減らしたら資質の高い人が議会に出て、議会のレベルが上がるのでしょうか、また、報酬を上げて、議員の地位の安定を図れば資質の高い人が立候補するのでしょうか、また、報酬を下げればボランティア精神が発揮されるのでしょうか、私は、多くの場合、そうはならないと思います。このような本質を見誤った短絡的な議論は民主主義を滅ぼすだけだと思います。(この議論を突き詰めていけば、最終的には優秀なリーダーが1人ですればよい、つまり首長一元代表で良いという結論になりかねないと思いますが、必ずしも優秀な人が首長になっていないのが現状です。)

 市民に議会・行政に関心を持ってくださいと言っても、現在の市民生活のなかで知る努力を求めることには限界があると思います。市民は政治経済学でいわれるところの合理的無知のなかにあります。市民は限られた時間のなかを精一杯働き、生活しており、市民の罪でもありません。市民の意識をドラスティックに変えることはできることではなく、また、しようとしてはならないことであり、地道に誠実な働きかけを継続していくことが、遠回りのようで唯一の正解ではないかと思っています。

 市民のなかで資質の高い人を議員として選出して行くべきだという議論をしても、現状が、その地域なり集団なりで議員の資質があるとして選んだ人が候補となり、議員に当選して議会に出ているのであって、地域なり集団なりでの人材の考え方も違い、人材の育成ができているわけでもありません。現行選挙制度のもとで、たとえ定員24人であったとしても、市民が選んで投票できるのは1票であり1人の候補の名前しか書けません。1人の名前しか書けないなかで、また、限られた時間で議員全員を知り、議会の雰囲気を知ることができにくいなかでは、市民の議会への関心を高めるのは時間と労力が必要だと思います。だからこそ、短絡的な議論は避けねばならないと思います。

 また、制度改革についての意見もありましたが、まず、現在の制度で、何ができるのか、できることをしっかりしてきたのかが問題です。いろんなところで制度改革についての議論がありますが、それ以前に現行の制度をしっかり使えていないことがほとんどだと思っています。周りの議員とよく話し、周りの議員の言っていることもよく聞きながら、誠実に行動し少しづつ納得してもらう努力をしなければなりません。協力が得られればできることは飛躍的に増えます。同じく、制度改革も人の協力がなければ改悪もありうるのですから、誠実に誠意を持って取り組むことが最善だと思います。

 


2011/08/03

日田市視察研修

7月28日に日田市で視察研修をしました。日田市は積極的に企業誘致に取り組んでおり、今年6月に6月にも1社が操業を開始し、来年4月にもキャノンの系列会社が1社操業を開始するとのことでした。

 地理的には京都府でいうと福知山市のような交通の要衝の地で、九州北部での地の利がよいようですが、それでも、この5年間で人口は3,000人減少して71,000人となっています。

 今回はグリーンツーリズムを中心に観光振興の取り組みを研修しました。日田市の観光宿泊客は平成12年のサッポロビール工場のオープン時の130万人をピークに40万人まで減少しています。

 これは、その後、九州北部にキリンビール工場、アサヒビール工場が立て続けにオープンし、観光客が分散したことにあり、日帰り客も平成17年の661万人から466万人まで、5年間で195万人減少しています。夕張市の失敗がそうでしたが、箱物で人を呼び続けるのは難しいことを感じました。

 グリーンツーリズムについては、ウメ農家が多く、都市との交流事業を行ってきた旧大山町の小切畑グリーン・ツーリズム研究会が平成14年設立と最も古く、その後3地区が加わって、それぞれにパンフレットが作成されています。農家民宿は現在19軒あり、春から秋までの受け入れで平成22年度実績は1298人ですが、そのうちの811人は教育体験旅行との説明でした。昨年まで、県が補助事業を続け、市は補助していないとのことでした。



 日田市には平成16年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された豆田地区もあります。下の写真は、市役所での研修後、木の花ガルテンに移動する際に豆田地区の一角に立ち寄り15分ほどの間にで取ったものです。保存地区として電線の地中化とエポキシ樹脂舗装がしてあります。平日ということもあるのか観光客の姿は見れませんでした。






 他にも、三隅川、天ケ瀬温泉や食を活かした観光振興、コンベンションの誘致、祭りの振興と見直しの取り組みをされており、なかでも、日田川の川開き観光祭(花火)は2日間で25万人がおとずれるとのことでした。

 次の「木の花ガルテン」では、、まず農家レストランで昼食をとり、その後、大山町農業協同組合の三苫参事から、説明を受けました。「木の花ガルテン」は、平成2年に直売所をオープンし、平成13年に農家レストランをオープンしており、今では7か所に店舗があり、出荷農家は3500人、年間購買客は240万人、16億円を売り上げています。

 直売所、レストランのパターンは全国どこに行っても一緒でこの仕組みは行きついたとの思いで、3年前に山を15ヘクタール購入し、食への思いのある人を囲い込む次の展開を進められています。旧大山町の農協が、合併することなく単独でしっかり活動しているからできることでもあり、京丹後市においては、農協に代わるシステムについて考える必要があると思いました。

2011/08/02

由布院に学ぶこと

 7月28日の委員会研修〜由布院観光における行政の役割にも書きましたが、27日に由布院観光について研修し、28日は、5時30分に起きて朝靄のなかの由布院布院を散策しました。

 下の写真は駅の近くのホテルから金鱗湖に向かって歩きながら撮ったものです。由布院では電線の地中化はされていませんが、散策していても見るものが多くあり気になりません。日中ならば、歩いている観光客も多いですが、土産物や小物の店、小さなギャラリーも多くあり、さらに気にならないと思います。風光明美な景色や伝統的な家並み群といった眺める観光を売りにはしていないからで、実際5時30分から7時過ぎまで散策しましたが、健康のためにあるかれている地元の方と出会うだけでした。(前日の夕方にも少し歩きましたが、もうほとんどの店舗が閉まっていましたがまだ観光客は歩いていました。)



 下の写真、メインストリートの一角ですが、立て札には「―閉店のお知らせ― 33年間の長い間、楽しい思い出を有り難うございました。角柱本店 穴井柱一郎 穴井洋子」と書かれていました。他にも2年前に訪れたときに比べ空き店舗が増えていました。

 下の写真2枚は朝靄のなかの金鱗湖です。

 下の3枚は有名な旅館「亀の井別荘」の写真です。


 下の2枚は、これも有名な旅館「玉の湯」の入り口の雑木林です。小林秀雄さん(小林さんの作品は中学校から読んでおり、全集をそろえています。)のアイデアで旅館のフロントまで雑木林の小道が続いています。
 川沿いの道は散策コースに入っていますが、舗装が傷んでいるところが多く見受けられました。下の「玉の湯」前の舗装もひどく傷んでいます。
 由布岳がかすかに映っています。


 カラー舗装がしてありますが、ここよりも金鱗湖周辺の観光客がよく歩く道を先に直した方がよいように思いました。
 いただいた資料によると、宿泊客は平成12年の87万4千人をピークにして、平成20年のリーマンショック以降の減少が大きく、平成22年は64万7千人と、22万7千人(26%)減少しています。また、日帰り客は、平成19年の267万2千人をピークに平成22年は247万5千人まで減少しています。

 湯布院が培ってきた観光のイメージ、確立したブランドが、景気の影響を受けやすくしているのではないかとも思いましたが、これは、ほかの観光地も調査しないと分かりません。

 由布院温泉観光協会の平成22年度収入は5,254万円で、このうち行政からの運営補助金は500万円で、他に牛喰い絶叫大会補助金50万円、辻馬車製作費補助金485万円(2分の1補助)があります。事業収入が1227万円、受託事業収入が1285万円と多く、会費収入も797万円近くあります。

 6月23日の一人でも多くの人が、よその町を見ることが大切だ。そしてまちづくりに頑張っている『まじめな魂』に出会うことが必要なのだに書きましたが、溝口さん、中谷さんが由布院のまちづくりリーダーであったことが行政の説明からもよく理解できました。行政主体であったなら、大胆なことは回避されここまでの活性化は出来ていないと思います。

2011/08/01

中山市長が理解できない

 今日、議会事務局に行くと、レターボックスに中山市長からの「交通違反について(ご報告とコメント)」という文章が入っていました。記者会見もされたらしく、その報告は聴いていましたが、文章で改めて読むと、なぜ、18キロオーバーのスピード違反でこういった扱いをするのか理解に苦しみます。

 また、新聞に掲載された宮津市長のごみ広域処理についての発言を読ませてもらいました。この発言からするとごみ広域処理についての京丹後市以外の1市2町の議論の進展と雰囲気を全く理解できていないとしか思えません。京丹後市はよその迷惑になっても内内の都合しか考えていないのか?

議会活性化委員会8月1日

 まず、議会活性化特別委員会(7月21日)に書いたように、アンケート調査結果報告書(委員長案)をたたき台に、1問毎に内容について意見交換を行い、調整しました。

 2~3日以内に調整したものを委員に送り、確認の上10日には報告書を完成させる予定です。

 次に、これまでの委員会での議論を踏まえた議会基本条例(改正案委員長私案)について、の追加説明をしました。なお、本日の私案においては第9条の議決事件の追加については、地方自治法改正に伴う調査が必要であると考えているので、改正案は作成していません。

 私案において、条文の修正は30か所あり、条文の追加は新たに「政策検討会議」、「会派代表者会議」を位置付けたほかに、「議員研修の充実強化」に2項を追加し、「討論の合意形成」に関する条文を1項と、「議会図書館の設置、公開」に関する条文を1項削除しました。

 説明終了後に意見交換を行い、全議員に関することでもあるので、現時点での委員会の意見を踏まえた私案を全議員に配布して、各会派でも意見交換をすることとしました。

 また、法政大学広瀬教授のご厚意で、15日の午前なら時間を割いていただけるので、15日の研修・懇談会の開催を提案させていただき、おおむね理解をいただいたので、議長に会派代表者への調整を依頼しました。

 次回、8月10日は、アンケート調査結果報告書の決定、議会基本条例改正案についての意見交換、定数、報酬、政務調査費についての意見交換を予定しています。


2011/07/31

7月27~31日

 7時59分丹後大宮着のKTR普通列車で帰ってきました。

 27~29日は産業建設常任委員会の研修視察で、27日は由布院の観光における行政の取り組みについて、28日は日田市の観光・グリーンツーリズムについて、日田市大山町農協の6次産業化・直販(木の花ガルテン)の取り組みについて、29日は竹田市の地域活性化の取り組み(観光振興計画、竹田研究所、九重野地区の6次産業化)について研修しました。

 急用ができて予定が狂いましたが、30日は、午後3時30分からの京都産業大学での「地方議会改革」のシンポジウムに参加、31日は、龍谷大学で開催された「市民と議員の条例づくり交流会議」午前の全体会議ではコメンテーターとして三重県議会の三谷氏と登壇、午後は分科会のパネリストとして登壇させていただきました。

2011/07/28

委員会研修〜由布院観光における行政の役割

27日、伊丹から空路で福岡に、そして福岡からはマイクロバスで湯布院に入り、由布市役所にて、溝口商工観光課長補佐より説明を受けました。

28日は朝5時30分に起きて由布院を散策しました。由布院駅です。

金鱗湖に向かうメインストリートです。

亀の井別荘の門です。
昨日、市役所で研修を受け、今朝は5時半に起きて由布院を散策しました。詳しくは帰宅後に報告します。

2011/07/26

議会基本条例改正案(たたき台)

 8月1日の議会活性化委員会に向けて、アンケート結果報告書(案)は各委員のもとに送れたので、以前の委員会の意見をもとに6月6日から作業を進めていた議会基本条例(改正案)の細部を詰めて委員長案(たたき台)を作成を行いました。

 但し、第9条(議決事件の追加)については地方自治法の改正もあり、調査をしたうえで資料を作成して議論する時間が必要だと考えているので、まずはそれ以外の改正部分を検討の場に挙げることからスタートしようと考えています。

 議会総務課長に委員長案を送り、現条例と改正案の条文の比較対照表と、他に審議資料として、京丹後市と松本市、会津若松市、伊賀市、加西市、四日市市、流山市の議会基本条例の条文の比較対照表の作成を依頼しました。