3日の獣害対策で地域づくり 第1回に続き、第2回「サルに有効な電気柵で作物を守る」に参加しました。
実習前に座学です。香美町考案の通電式支柱「おじろ用心棒」の説明と、効果(ネットや通常の電気柵での問題点)、注意すべき点など。
篠山市にはサルの群れがA~Dの4群あり、活動範囲もわかっています。このなかでB群は、もともとは篠山市内を中心に京都府内にも移動していたものが、今では、京都府内を本拠地に篠山市にも出没するように変わっているとのことでした。
京丹後市内では丹後町でサルの被害が発生していますが、他人事にして対策を怠ると被害は移動していきます。総合的な取り組みが必要です。
「おじろ用心棒」は、上の柵線(通電線)がプラスで、下段のワイヤーメッシュがマイナスになっています。また、ワイヤーメッシュがアースになっているので草が生えても上の柵線に使えない限り、電圧は落ちません。
サルの害に対して「おじろ用心棒」は効果を発揮しています。
動画です。ネットで囲われた箱の中にえさが置いてあります。15センチ角のネットは難なく入ってえさを取ります。12センチ角でも子ザルが入って外のサルにえさを渡してしまいます。ネットは10センチ角以下でないと効果がありません。
これも動画です。通常の電気柵です。サルは下の柵線(通電線)をくぐって中に入りえさを取ります。毛が電線につかえていても大丈夫で、効果はありません。
さらに動画です。「おじろ用心棒」は、登らせて感電させます。サルが登って柵線(通電線)に触れると、感電して飛んで逃げます。
動画で見ると、「おじろ用心棒」が効果があることが良くわかります。
ただし、周囲に樹木などがあるとサルが飛んではいってしまうため効果が出ません。周囲の確認が必要です。
座学の途中にサルが現れました。写真には1匹しか映っていませんが、2匹現れて、黒豆を根元から引き抜いて持って逃げました。
「おじろ用心棒」の上部のパイプを加工しています。ビニールパイプのままだと、サルが柵線に触れないようにビニールパイプをつかんで入ってしまいます。ワイヤーメッシュにつかえないように通電する部分だけにアルミテープをしわができないように巻きます。
現場で作業開始。
鉄筋にワイヤーメッシュを結束していきます。ワイヤーメッシュは10センチ角のものです。これより大きいものは子ザルが入っていけるため、効果がありません。
畑の周りを囲いました。
ワイヤーメッシュの上からから拳が入るぐらいで一番下の柵線をします。
きょうは3本線でしたが、4本線にして、一番上の線をマイナスにするとさらに効果があるそうです。
ソーラーバッテリーで通電です。
8100ボルトの電圧です。人間がつかえても痛みを感じます。
他にも、サル駆除のための道具の説明がありました。3連ロケット弾用の筒です。
電気銃です。撃たせてもらいましたが、意外に重く、サルを怖がらせるだけの威力もありそうです。
実習を終えて、 今日のまとめです。