2012/11/04

獣害対策で地域づくり 第1回

神戸大学篠山フィールドステーションで開催された「獣害対策で地域づくり~獣害対策から始める地域づくりを担う人材育成~第1回」に参加しました。

京丹後市において獣害対策は重要な課題であり、篠山市が同じようにサル・イノシシ・シカなどの獣害があるなかで、最新の対策について研修することは大いに意義があります。

このセミナーは来年の2月2日まで8回のシリーズで、①実習による獣害対策の実践力、②ワークショップによる地域づくり・③ネットワーク化により、獣害対策を進めるうえでの課題の克服を目指すものです。

第1回は、野生動物が集落へ出没する現状や、獣害対策の現状、イノシシ・シカが電気柵に触れた瞬間の動画などによる対策の効果についての検証、各参加者の地域での獣害と対策の状況などについての報告と、ざっくばらんに意見交換をしました。

篠山では、集落柵を山のなかに設置して、イノシシ、シカの害が大幅に減っていますが、集落柵の管理は重労働で、かつ定期的に行わなければならず、サルには全く効果がありません。

サルについては、丹後町平などでは、 戸をあけて家の中に入り悪さをして大変だと聴きましたが、篠山でも同じで、炊飯器を開けてご飯を食べられたり、米袋を破って生米を食べられたり、屋根から瓦を投げられたり、たいへんです。篠山では、サルを捕獲して個体数を管理する取り組みがはじまりますが、篠山のサルA群は全国でも行動範囲がトップとのことでした。

 イノシシは電気柵に触れて電流の刺激を受けた瞬間、ギャッと鳴き、大きくとび跳ねて一目散に逃げていきます。思ったよりショックは大きいようで、痛みを学習するので次に来たときも恐る恐る近づき、また電流の刺激を受けて逃げていきます。

シカも電気柵に触れて電流の刺激を受けた瞬間に、大きく飛び跳ねて一目散に逃げて行きます。

しかし、適切な電圧が流れていないと、次からは恐れることなく越えていきます。一旦恐れなくなると、その後に適切な電流を流しても効果はありません。