2012/11/09

失敗事例としての太鼓山風力発電

丹後に住んでいると冬の雷は「雪おこし」として当たり前に思っていたけど、実は冬季の雷は世界的に珍しく、日本海沿岸と、ノルウェーの西海岸と、五大湖から東海岸でしか発生しないそうだ。



しかも、日本海沿岸の冬の雷のエネルギーは、夏の雷の100倍から数100倍で、世界で最も強い雷だ。

太平洋側では、風力発電の風車に避雷針をつければクリアできるが、日本海側の冬の雷に対してはリスクがあり、一度雷が当たれば数千万円の修理費がかかるとのこと。

「復興人材育成塾」の「再生可能エネルギー導入失敗事例」の講義では、太鼓山風力発電が避雷針を設置していなかったことやずさんな風況調査を含め、しょうもない失敗事例として報告されている。


「補助金で、建てることのみが優先されていたからこんなことになる。」講師の批判はもっともだと思った。


コンサルの風向調査がずさんであったため、風向に対して風車の並びが悪く、風車が隣の風車の影響を受けてしまうことや、避雷針が設置されていなかったことなどの指摘もあり、風車が太鼓山で発生が予想される強風や風の乱れなどに対応した適切な強度を有する風車であるのかも疑問がある。