年末にロンドンのRarewavesに注文していたCDが届きました。
スコット・ロスが弾いたD・スカルラッティのソナタ全集です。ソナタ555曲がCD34枚に収められています。
D・スカルラッティのソナタは、レオンハルトのチェンバロ演奏も所有していますが、それよりもホロヴィッツやポゴレリッチのピアノによる演奏を好んで聴いていました。
ただ、38歳で亡くなった不世出の天才チェンバロ奏者、スコット・ロスが全曲を録音していたことは知っていましたが、スカルラッティのソナタは選集で十分楽しめていたのと、20000円前後の値段であったので、34枚もの全集のCDを買って聴くまでは考えていなかったのですが、何気なくクラシックCDをネットで見ていたら、日本円で5875円で売っていたので、思わず注文してしまいました。
元旦に届いたので、きょうまでに、本を読むときや、ブログを書き込んでいるときなどのBGMとして9枚を聴きました。
聞いてみると、確かに素晴らしい演奏で、レオンハルトでは聴いているうちに退屈してしまったものが、活き活きとしていて全く堅苦しさがなく、チェンバロという鍵盤楽器の表現力の大きさに驚くとともに楽しみながら聴けます。また、今まで聴いていなかったすばらしい曲との出会いもあります。
1989年に亡くなったスコット・ロスが不世出の天才チェンバリストといわれ、その録音が今でも高く評価されていることに納得しましたが、残念ながら、日本での知名度は低いようです。
スカルラッティをご存じない方も多いと思うので、ホロヴィッツの演奏ですが、貼り付けます。短い曲なので、時間があれば聴いてみてください。