少子化対策を全力で進めなければならないはずなのに、子どもに対する政策は遅れています。
少し古いデータですが、子どもの貧困率の国際比較を見ると、日本の所得再分配後の子どもの貧困率は13.7%となっています。(2009年の日本の子どもの貧困率は15.7%に上昇しています。)
(単位:%)
当初所得 | 再分配後 | |
オーストリア | 27.3 | 11.8 |
ベルギー | 22.9 | 10.0 |
カナダ | 23.7 | 15.1 |
チェコ | 30.7 | 10.3 |
デンマーク | 13.1 | 2.7 |
フィンランド | 15.8 | 4.2 |
フランス | 21.6 | 7.6 |
ドイツ | 27.0 | 16.3 |
アイルランド | 25.8 | 16.3 |
イタリア | 24.4 | 15.5 |
日本 | 12.4 | 13.7 |
オランダ | 20.0 | 11.5 |
ニュージーランド | 27.4 | 15.0 |
ポルトガル | 17.5 | 16.6 |
スウェーデン | 15.0 | 4.0 |
スイス | 12.8 | 9.4 |
英国 | 25.1 | 10.1 |
アメリカ | 27.4 | 20.6 |
当初所得と再分配後で比較した場合に、再分配後の方が子どもの貧困率が高くなるのは日本のみです。また、再分配後における日本の子どもの貧困率は、国際的にみて高い水準にあることがわかります。
きょうの京都新聞から切り抜きです。
弱者の居場所がない社会で書いた「社会的排除」についても報告があったようです。
平成23年版厚生労働白書では、子育て世代の相対的貧困率が所得再分配後において高くなることを指摘して、社会保障の再分配機能が高齢世代へ偏りすぎ、若年の貧困世代に及んでいないという問題があることを指摘しています。
こういったセミナーなどを開催し、社会の認識不足を是正する必要があります。