2011/05/14

知立市にて

(写真は開かずの踏切と高架事業が計画されている知立駅)
 知立市では、開かずの踏切を解消するために640億円をかけて私鉄(名鉄)駅・路線の高架の事業化がスタートしています。知立市は名古屋から20分、面積は16k㎡と京丹後市の30分の1以下ですが、人口は京丹後市よりも多く約7万人のコンパクトなまちです。
 知立市は京丹後市と比較して人口は多いですが、一般会計予算は知立市207億円に対して、京丹後市312億円と100億円以上の開きがあります。住民1人当たりに直すと知立市は1人当たり約30万円、京丹後市は約51万円と21万円多い状況にありますが、京丹後市の予算が多いのは、合併による10年間の特例の増額と面積が30倍も広く経費が多くかかることが反映しています。

  ちなみに財政力指数は京丹後市に比べて知立市がはるかに高く、ほぼ不交付団体と呼ばれる羨ましい状況のはずなのですが、実状はそうではなく、市民の要望が強くてもなかなか高架の事業が取り組めなかったようです。(特別会計・企業会計を含めるとその差はさらに広がり、知立市323億円・1人当たり約46万円に対し、京丹後市は580億円・1人当たり95万円となります。)
 京丹後市民のなかには、都市部のほうが予算が多く財政が楽だと思っている方もおられますが、1人当たりの予算が全国で一番高い都道府県は島根県であり、東京都ではありません。