2011/07/21

岡田幹事長の謝罪に思う

 民主党の岡田幹事長は記者会見で、2009年衆院選のマニフェストについて、「政策の必要性と実現の見通しについて検討が不十分だった。見通しの甘さを国民に率直におわびしたい」公式の場で謝罪しました。


 でも、2009年のマニフェストのもとになった「参院選マニフェスト」すら根拠がなかったはずで、前原氏はそれを早くから認めていました。以下の転記を読んでもらうと見通しが甘かったのではなく、でたらめだったのだと思います。岡田氏は根拠がなかったことを謝罪すべきです。



・・・以下転載

民主・前原氏、小沢マニフェスト批判…中央公論2008年7月号で


 民主党の前原誠司副代表は、10日発売の月刊誌「中央公論」7月号誌上で、自民党の与謝野馨・前官房長官と対談した。

 前原氏は小沢代表の下で昨夏の参院選公約としてまとめた「参院選マニフェスト」について、「仮にこのまま民主党が政権を取っても、まともな政権運営はできない」などと述べ、実現性に強い疑問を投げかけた。

 民主党は参院選公約で、農家への戸別所得補償など主要政策の経費を総額15・3兆円と試算し、財源を補助金の廃止などでまかなうとしている。

 前原氏は、道路特定財源の暫定税率の廃止など新たな公約を加えると約18兆円かかるとしたうえで、「行革だけによる捻出(ねんしゅつ)は、絶対無理だ。マニフェストをまとめる時、当時の政策責任者の間では、財源の根拠が希薄だとの難色が示されたと聞いているが、最後は小沢さんの『エイヤ』だった」と、小沢氏の責任を指摘した。

 また「民主党が最もしてはいけないのは、国民に耳当たりのいいことばかり言い、仮に政権を取った時に『やっぱりできません』となること。すぐに自民党に政権が返る。最悪だ」と述べ、参院選公約の抜本的見直しの必要性を強調した。

 前原氏は7日にも、京都市内での会合で、農家への戸別所得補償制度について、「ばらまきだという批判があるが、私もそういう気持ちが強い」などと述べた。

(2008年6月8日09時34分 読売新聞)



それから、もうひとつ。枝野官房長官も謝罪が必要です。

  2005年4月22日第3回両院合同会議議事録から転記


丹羽雄哉議員
 民主党さんのマニフェストを拝見しますと、要するに、徹底して予算のむだ遣いにメスを入れることによって捻出していく、こういうことを主張なさっておるわけでございますが、民主党さんのマニフェストによりますと、足下で2兆円7千億円に上る巨額な費用が必要になるわけでございます。これを、具体的にどのような財源を削減することによって2分の1を捻出するのか、これについてお答えいただきたいと思っております。

枝野幸男議員
 難しいことではありません。政権をかえていただければ、やる気があるかどうかという問題であって、予算の組立方の枠組みで、今のように各役所の積み上げ方式で予算編成している限りは大胆な予算配分の変更は不可能です。枠組みをしっかりと決めて、その枠の中でやれということで上からおろすというやり方をすれば簡単にできることだというふうに思っています。一度任せていただければ実現をいたします。

丹羽雄哉議員
 一番の焦眉の急でございます国庫負担を3分の1から2分の1に引き上げるということに対して、私ども与党は真摯なスケジュールというものを示したわけでございますが、枝野議員は予算の編成のやり方次第でどうにでもなるというような、木で鼻をくくったような返答をなさったことは大変私は残念で、遺憾に思っておるような次第でございます。

・・・・・国民は任せたけど・・・・・・平成23年度予算では国民年金の2分の1国庫負担の財源は埋蔵金(民主党はそういっているが、事実は国債金利調整基金の全額取り崩し)で、それも復興財源に組み替えになり、一時借入金か?(民主党政権になって一時借入金が急激に増えている。)簡単にできることだと言っていたが全く実現していません。