2012/05/24

財源は「なんともならない」と知った2年間――内閣府参与・湯浅誠さんの辞任の弁

「週刊社会保障」2012年5月14日号のNHKチーフ・ディレクター 小宮英美さんの取材ノートに湯浅さんのことが書かれていました。『財源は「なんともならない」と知つた2年間~内閣府参与・湯浅誠さんの辞任の弁~』です。

湯浅さんが社会政策の財源について、自らの認識の甘さを吐露された部分を引用します。

以下引用・・・・・

財源の問題については、それまでは「何とかなるはずの課題と簡単に考えていた。参与としての2年間は、それが『なんともならない』ことを知った2年間でもあった。その点で『なんとかなる』といって政権を取り、そうはならなかった民主党と同じ」、と正直に告白されています。 

「新規の予算を要求しようと思う省庁は自分たちの所管する予算を削って捻出しなければならない、それに加えて、政策的経費は毎年10%カットしなけれ
ばならないので、他から奪ってこなければならない」その厳しさを知らなかった、というのです。

「政府の中に無駄なお金が大量にあると信じている人が今でもたくさんいて、その矛先は公務員バッシングに向かうが、官の経費を削ることは、長い歴史的背景と長期的展望に立った設計能力が低下していくことを意味する。日本という超高齢社会に見合った財源規模の確保と所得再分配機能の強化をするべきで、増税や社会保険料負担を受け入れていくべきではないか」と、主張されています。

・・・・・引用終わり

民主党の小沢グループは、消費税選挙になれば、小沢チルドレンと呼ばれる一年生議員の大半が落選するとみられるので選挙を避けたいだけです。「総選挙が今あったら、特攻状態だ。出撃したら、何機が戻ってこられるかわかったもんじゃない(小沢)」というのが本音で、財源問題を建前に使っています。

小沢議員はマニフェストの責任を取るのが先(12月3日)」にも書きましたが、湯浅さんのように正直に告白して政治家を辞めてくれる方が良いのですが・・・・・