2012/05/13

京都府北部地域・大学連携機構設立記念シンポジウム


 午後は、成美大学で午後1時から開催された「京都府北部地域・大学連携機構設立記念シンポジウム」に参加しました。
 開会のあいさつが、代表理事の冨野暉一郎龍谷大学教授からあり、機構設立の思いが京都府北部における公共的・地域的活動に関わる幅広い人材の体系的育成、地域と大学とのコーディネート、ひとおこし・ことおこしのためのプロデュースにあることなどの話がありました。

 続いて、山田知事による「京都府北部地域・大学連携機構に期待する役割」についての基調講演がありました。

 知事は、京都北部・中部においての道路などの社会インフラの基盤整備は進んだが、一向に明るい兆しが見られないなかで、ソフト面での人づくりができていなかったと話し、地域で民間が担っている公共的部分を支える人が不足しており、若年層が都市部へ流出している状況下で後継者育成に対処できていなかったことを踏まえ、機構による地域公共人材の体系的育成への期待と必要性を話されました。

 また、地域資源の活用と地域の個性に目を向けた地道な取り組みと地域を支える人材の育成(今住んでいる人が自分たちで地域を担っていくための人材の育成)、ソーシャルビジネスなど、地域課題解決につながる新たな産業・雇用の創出支援への期待など、基調講演において、京都府の思いを聞くことが出来ました。

 その後、これまでの大学連携で推進してきた4つのパイロットプロジェクト事業の紹介があり、最近私が感じていたマーケットリサーチの必要性について、舞鶴市から報告がありました。

 そして、休憩後に「地域・大学の協働による地域づくり・ひとづくり」と題されたパネルディスカッションがあり、気付きの大切なこと、コミュニケーションをとることや、行政の職員が地域に出ていくモチベーションを上げることなど、日頃から思っていることに近い発言がパネラーからあり、考えが間違っていないことが確認できました。