2014/02/12

市民がつくった電力会社

「市民がつくった電力会社」を読了しました。


ドイツのシェーナウという小さなまちの市民の挑戦!

チェルノブイリで原発事故が発生したが、政府や電力会社は情報を公表することなく、対策についても何もなく、政治に期待しても何も起こらなかった。

何も起こらないことに納得がいかず、脱原発を大きな政治に期待するのは無理と考えて、小さいところからはじめようと、「原子力のない未来のための親の会」を結成して市民運動で賛同者を募っていきます。

そして、電力の利権構造との戦いにも負けることなく、ついには協同組合形式で電力会社を設立して送電線を電力会社から買い上げることに成功します。

現在扱っている電力の大部分はノルウェーの水力発電から購入している電力ですが、徐々に自社製やドイツ国内で発電した電力が増えています。

胸のすく実話で、ドイツの環境問題へのたくさんの取り組みや、シェーナウ電力会社作成の「原子力に反対する100個の十分な理由」の要約バージョンも掲載されています。

小さくはじめて大きくしていくことが正解のようです。