「ロラン島のエコ・チャレンジ」を読了しました。
腐ったバナナと呼ばれるほど、ロラン島は、砂糖工場の閉鎖や1987年の造船所撤退後、高い失業率と財政赤字に苦しむお荷物自治体でした。
そんなロラン島を風力発電が生き返らせます。
個人の風車による発電から、風車協同組合設立の活動がはじまり、この本が書かれた時点で、陸上に264基の風車があり、トータルで149.82メガワットの発電をしています。
平地のロラン島は安定した風に恵まれ、さらに広がる浅瀬の洋上風力発電も電力会社により大規模に取り組まれています。
しかし、残念ながら、丹後では風力発電は参考にはなりません。
参考になるのは、協同組合と風力発電以外の新たな挑戦です。
・単純に電気をたくさん売ったら儲かるのではなく、顧客が省エネに取り組むことで利益が出る省エ ネが電力販売にプラスに働くシステム。
・夜間に余る電力などを活用した電解水素によるコージェネレーションプロジェクト。
・藻を活用したグリーンバイオマス。
・洋上に浮かぶ波力と風力のハイブリッド発電。
・地域全体をエネルギー・ラボ。・・・など
再生エネルギーに関心のある方は是非読んでください。