「食と文化の謎」を読了しました。
インドでは牛を食べず、イスラムでは豚を食べない・・・これらの食のタブーの源泉を辿って行くと、牛を飼育するのに適した地域だったのか、豚を飼育するのに適した地域なのかといったコストとベネフィットの問題に行き着く。そして、後から宗教などで食物忌避が理由付けされていく。
ミルクを飲む文化(人がラクターゼ酵素を持つ)は、ミルク以外にカルシウムなどの摂取が困難な環境にあったからで、日本人の大人がミルクを苦手なのは、ミルクに依存しなくてもカルシウムなどの栄養素を小魚などから摂取できたから。
しかし、食の文化は経済のグローバル化に伴い大きく変化しようとしている。