2014/01/09

ブータン、これでいいのだ、ブータン「幸福な国」の不都合な真実

「ブータン、これでいいのだ」と「ブータン「幸福な国」の不都合な真実」を読了しました。



「ブータン、これでいいのだ」の著者は、ブータン政府のGNHコミッションに初代首相フェローとして1年間務めています。
一方で、「ブータン「幸福な国」の不都合な真実」の著者は、ネパールのブータン難民キャンプの国連難民高等弁務官現地事務所長を務めています。

ブータンが幸福の国であることは真実。
一方で、人口70万人の国から10万人を超える難民を出し、ヨーロッパ人権裁判所が迫害の可能性を認める判決を下したのも真実。
完璧な国などない。

ブータンは女系社会で、娘が家を継ぐ。男性は婿入りし、家事をすべてこなすのが当たり前なのだが、快楽主義で肉体労働はしない。夜這いが今でも残っている国。

清掃業務や建設業などの仕事は出稼ぎのインド人・・・首都ティンプーでは若年失業率が20%を超えているが、誇り高きブータン人はそれらの仕事はしない。

貨幣経済がはじまったのが近年で、分相応ということが理解できず、月給2万円の人が10年ローンで車を買い、スマホにパソコン・・・と、過剰貸付の国でもある。