「大卒だって無職になる」を読了しました。
かつては企業にも余裕があり、失敗しながらも、少しづつ成長していくのを見守ることができたが、今はいち早く戦力になることが求められている。
大卒にふさわしい仕事というイメージに縛られ、新卒一括採用による就活に振り回され、ひとつつまずいたら・・・怠けているわけではなく、好き好んでニートにはならないが、周りからは理解されない。客観的になれる第三者でなければ支援は難しい。
人の生き方が人の数だけあるのと同じで、なぜニートになるのかにはひとりひとりに違う答えがある。著者が事例として取り上げている若者の話は深く考えさせられる。
つまずくことを完璧に予防することはできないが、つまずいてしまった若者を立ち直らせることはできる。若者支援の必要性を理解してもらうために広く読んで欲しい本。