2011/09/11

秋祭りに向けて(太刀保存会役員会)

 秋祭りが近づいてきました。6日の夜に開催された若宮神社例祭打ち合わせ会議での例祭行事の決定を受けて、太刀保存会として10月8日の宵宮、9日の本宮にに向けて、役割分担、練習日程、本年度の保存会予算を決めました。こぶし固めを18日に行い。22日の夜から練習に入ります。

 奥大野の例祭行事は、他にも「笹ばやし」、「神楽」、「楽」とあります。そのなかで太刀振りは小学4年生以上の男子の「振り子」が中心となりますが、大太鼓、締め太鼓、笛、屋台係、警護に、祭り当日の料理方など、祭りを進めるために必要な人員は総勢170人近くに達する大所帯となっています。

 かなり以前から少子化が進んでいたことと、地域に残るものが減っていることによって、太刀保存会員の社会人は昭和35年生まれを筆頭に50年までが73人、昭和51年以降平成4年までが28人と若い世代の会員が激減しています。そして、「振り子」も減少しています。一方で、近隣地区に目を転ずると、口大野や常吉などの他の地域では一部女子が「振り子」として太刀を振っている地域もあります。私は、地域の祭りが未来も持続することを願っており、そのためには現状を踏まえた改革が必要だと思っています。

 昨年、保存会の会長となってから、役員会の同意を得て、太刀保存会として、笛奏者に限定して中学生以上の女子を募集し、昨年は5人の参加がありました。そして、今年も募集をしますが、昨年から『女子の祭り衣装』が課題となっています。女の子が着てみたくなる衣装で、男子の祭り衣装との調和もあるものを考えるように頼んでいるのですが、新たにつくる費用もかなりかかるので、今年も女子の衣装は試行錯誤をしながら本祭りとなります。これについては時間がかかっても、みんながよいと思う衣装が決めれればよいと思っています。

 他にも、これまでの練習のあり方について一部修正することと、会員の意識改革をしていくことが必要だと思っており、役員会では一部提案させていただきました。

 地域の祭りは、若い世代の縦のつながりと横のつながりを保つ上でも大きな役割を果たしています。祭りがなければ、地域でのつながりはさらに薄いものになってしまい、地域の持続性も低くいなるという危機感があり、祭りがいつまでも続くようにしたいと考えています。