(一般質問パート3より続く)
(3)学校・保育所跡施設の活用
学校再配置計画では、地域の方々と十分な協議を行い、その意向を可能な限り汲み取り跡施設及び跡地の利用計画を策定するとしており、地域の活性化に資するような有効活用を図るとしています。一般の市民の方がこれを素直に読むと、地域が希望することが実現するかのように思うのではないかと懸念します。
学校再配置検討委員会に計画が付託された際にも指摘しましたが、国立教育政策研究所の調査によると、学校施設を他の用途に改修するために多くの費用がかかることが報告されています。福祉等の施設や、コミュニティ施設などへの跡施設の利用を考えるならば、財政的な準備が必要となります。しかし、議事録を読んでもらえばわかりますが、財政シュミレーションに管理費は組み込んでいますが、回収費については財政的準備が出来ていません。
地元の要請が第一であるといえるのは、選択された要請が実現可能であるときだけであると思います。要請を受けてから、要請の実現が財政的に困難である蓋然性が高いことが予想される場合は、そのような要請を地域に選択させること自体が、行政として地域に対して不誠実な対応であると思います。
財政的にできないことについては、事前に説明すべきであり、どういった活用が可能なのかを示したうえで、地域で協議をしてもらうべきです。そして、市として出来ないことは、民間活力の導入を図るべきだと考えます。
(一般質問パート5に続く)