葉山町議会議員 〇〇様
お世話になります。京丹後市議会議員の大同です。
ご連絡をいただきました7月31日のパネラーの件は承りました。
ところで、葉山町には2年ほど前にゴミゼロウェイストに関して個人的に研修に行かせていただきました。上勝町のような中山間の小さな自治体はともかく、人口が3万を超える都市型の自治体で、実現が可能なのか、住民が望んでいることなのか、首長のリーダーシップは強いのか、職員に熱意はあるのか、住民の意識改革のために具体的にどのような取り組みをされているのか、また、今後のコストの試算など、強い関心を持っておりました。
ゼロウェイストへの強い思いや、住民説明会の取り組みの話を伺い、まだまだこれからの課題が多いなと思いながらも、その後の取り組みに関心を持っていましたが、今日、〇〇様のホームページをちらっと拝見させていただくと、良い方向には行ってないように感じました。
私は、世界のゴミ焼却炉の70%以上が日本で稼働していることは異常だと考えています。
昨年ドイツに研修に行きましたが、ゴミに関する考え方が根本的に違うと感じました。
日本では、住民は目の前からゴミが消えれば、その先までは考えません。
何よりも自分の生活が便利であることや、潔癖性があるため包装に神経を使いますが、社会コストの増大や限りある資源の無駄のない利用について考えることができていないと思います。
ドイツでは法律で製造者の責任を明確に規定しており、また、処理費用については、回収予約金制度(デポジット制)によってあらかじめ製品価格に処理費用を包含することが明記されています。
私が議員になりたての頃、10年以上前に拝聞した話ですが、厚生省の課長(その当時個人名を聞いています)が製造者責任を規定した法案を作成しましたが、大きな圧力がかかり法案がつぶされただけでなく、自殺されてしまいました。それ以来、厚生省の官僚は製造者責任についてふれることができなくなったそうです。
私は、この時しっかりメモを取り記録を残しておくべきだったと後悔していますが、この時強く感じたことは、既得権益が強い社会では上から政治によってより良く変わっていくことは期待できない。
時間をかけても下から地道にやっていくしかないということです。
時間をかけても下から地道にやっていくしかないということです。
これは、ゴミゼロウェイストだけでなく、議会改革も同じだと思っています。
葉山町の現実的な取り組みに期待しております。
それでは、当日はよろしくお願いいたします。
京丹後市議会議員 大同 衛