2011/10/06

中山市長の責任を問う決議(9月議会最終日パート1)

 森口議員から、保特別会計に反対することになるだろうことは早くから聴いていましたが、9月26日の決算審査特別委員会連合審査の終了後に、「中山市長の責任を問う決議」提出について相談を受け、自民党公認の立場もあるので支部長(府会議員)には伝えてあるとの説明もあるなかで、提案の賛成者となりました。と同時に、問題提起であり、多数派工作を一切しないことも確認しました。

 平成22年の予算と国保税の値上げが審議された3月議会の時点で、私は議長として、さまざまな声を聞かせてもらいましたが、議員が何を求めているのか空気の読めない市長と、これでは議員は納得しないと思いながら「指示には従うしかありません。」と、徹夜で指示にもとづいた新たな資料をつくって、さらにすれ違いが大きくなり、最後には、議案を通すことだけを考えて、できもしない約束をしたことに、言葉の軽さを感じています。

 これは、エコエネルギーセンター条例審査の時の混乱と全く同じであり、学習能力はないのだろうか、なぜ、同じ間違いをするのだろうかと思わざるを得なかったと同時に、誰も市長を支える役(副市長)を受けないのもよくわかりました。

 討論でも述べましたが、「やってられない」との思いで優秀な幹部職員が辞めているのが現実だと思います。しかし、人材は育っておらず、このままでは組織は瓦解していくのではないかと危惧をしています。

 また、最終日の朝に、市長から決議に対して説明の場が設けてほしいと議長に申し入れがあり、議会運営委員会が開かれました。この議会運営委員会に市長が出席し、国保会計の取り組み・努力が説明ができていないので、説明の機会を設けて欲しいとの発言でした。

 市長退席後、意見交換となりましたが、「決算審査で説明できていないというなら、決算審査をやり直さなければならない。到底受けることはできない。議会軽視もはなはだしい。」など、議事録には厳しい発言が残っています。(議事録公開をお待ちください。)そして、国保会計の討論前には、議会運営委員会での市長発言を受けて、審査やり直しの動議を出しました。これも問題意識の提起です。

 以下、決議を全文掲載します。
 

≪中山市長の責任を問う決議≫

 京丹後市議会は、平成21年12月定例会で「議会軽視に対し反省を求める決議」、また、平成23年6月定例会では「市長に市民への説明を果たすことを求める決議」を、どちらも全会一致で可決し、市長に対し説明責任を果たす努力と市政への信頼回復を強く求めてきた。
 しかし、国民健康保険税の値上げ時、市長自らが示された滞納徴収強化や医療費適正化の数値目標は達成されておらず、その間の努力も十分とは言い難いものであった。
 今後、公共料金の値上げなど、市民に負担を強いる議案の審査も予定されるなか、提案説明の根拠である数値や見込みの正確・妥当性は、審査の根幹にかかわる問題であり、エコエネルギーセンターの議案審査以降、再三にわたって指摘してきた本市議会として看過できない。
 よって、京丹後市議会は、中山市長に対し、議会に示された目標、市民との約束について、その責任を問うものである。

 なお、賛成者は4人で否決となりました。