下水道料金値上げについて、委員会審査がありました。
説明員には、上下水道部だけでなく財務部からも部課長に出席していただき、値上げのもととなる一般会計からの繰出し金について、考え方や他の自治体での事例などをもとに審査をしました。
先日伺ったさぬき市では、平成22年度の一般会計決算268億円の内、下水道事業(各会計合計)の繰出し金は、13億5450万円でした。さぬき市の整備率は88.47%水洗化率89.34%と、京丹後市に比べて高いですが、下水道料金は20㎥で2200円と低く、料金収入総額は3億1686万円で、維持管理費の3億5112万円を賄えていませんでした。
京丹後市では、審議会の答申において、整備済みの段階で維持管理費の全額と、公債費の30%を料金収入で賄うこととして段階的に料金を上げていくこととされていますが、私が調べたなかでは、この考え方は聴きません。
まず、この考え方の根拠は、一般会計から下水道事業への繰出しの限度を10億円としたから、10億円では賄えない維持管理費の全額と公債費の30%が繰り出し金の対象外になったことを言い換えているに過ぎないように思います。確かに財政の健全性は必要ですが、誰のための財政の健全性なのか、職員の給与水準も下げる必要があるでしょうし(公務員給与・京丹後市は271位をご覧ください)、事業の見直しも必要です。
また、下水道が整備中の状況下で、まだまだ水洗化率が低いなかでの料金改定には疑問もあります。合併後から、水洗化率が低いことが問題として取り上げられていましたが、成果は上がっておらず、これからも、急激に水洗化が進むことは見込めないと思います。
審議会で出されていた資料には疑問もあったので、京丹後市と類似した整備率、水洗化率での他の自治体と比較ができる資料の作成を求めました。