2011/12/07

TPPへの参加反対の意見書を求める陳情


 陳情審査は12月2日だったので、本来ならもっと早くアップしたかったのですが、関連してほかに考えなければならないこともあり遅くなりました。

 この陳情は、農民組合の代表者から陳情趣旨の説明を受け、質疑を行いました。その趣旨は、TPPが農業などの1次産業に壊滅的な影響を与えるだけでなく、医療など国民生活の根幹に影響が及ぶ懸念が広く指摘されていること、多くの反対世論を無視して参加を強行することは許されないこと、本市の農業はもとより、地域経済に計り知れない悪影響を及ぼしかねないため、参加に向けた協議を中止せよという内容でした。

 私は、コメの消費量が過去40年間で半減し、さらに今後50年間で半減することが予想されているなかでは、TPPに参加しなくても米価の下落とともにさらなる減反の強化にしかならないので、世界の人口増加なども考慮して強い農業・輸出型農業への国の政策転換が必要だと思っています。

 そのためには、欧米のように総合的な個別所得補償とともに関税の撤廃が必要であり、TPPを契機に転換していかなければならないと考えているので、そういった思いをこめて質疑をしました。

 特に、陳情者が関税がなくなれば米価が3,000円まで下がると言われたので、その根拠を求めました。(中国でのコメ生産はインディカ米7割とジャポニカ米3割で、中国内で日本の商社がつくっている米は現地産米に比べ何倍も高く売れているとのことです。中国内でも品種により値段は違います。カリフォルニア米もコシヒカリの値段はそんなに安くなく、7,200円はしているようです。アメリカ国内での小売価格は1キログラム当たり300円前後)

 また、医療についても、TPPに参加すると国民皆保険制度が崩壊しかねないと言われていることについては、大いに異議があったので質疑もしましたが、私の考えは別に書きます。