2011/12/17

浄化槽条例改正案の一部修正を提案(委員会否決)


 下水道料金等値上げに反対、委員会否決にも書いたように、下水道料金の値上げの3議案を委員会は否決しました。

 ただ、浄化槽については、下水道使用料金値上げのほかに、ブロアー電気料金の助成についても改正がなされていたので、私はこの点を評価し、値上げ部分を削除して電気料金の助成のみの修正案を提案しました。(浄化槽については、下水道使用料金のほかにブロアーの電気料金の負担が必要であり、市町村により浄化槽使用量を割安にしたり、電気料金の助成をするなどさまざまな対応がなされています。)

 京丹後市においては、平成22年の下水道計画の見直しによって、44地区が集合処理(公共下水道等整備)区域から除外され、個別処理(浄化槽整備)区域に変更となっています。

 この変更によって、下水道整備の総事業費が従来の計画で766億円6200万円であったものが、635億2300万円と、132億円のコスト縮減がなされています。

 個別処理区域の拡大は、市財政のコスト削減と将来負担の軽減に大きく貢献しており、本来ならこの計画見直しの時点で、ブロアーの電気料金についても見直しがあってしかるべきであったと考えていますが、当時、市民への計画見直しの広報(パブリックコメント等)ではブロアーの電気料金負担が別途必要であることが全く触れられておらず、計画見直しの説明がなされた議員全員協議会で議員から指摘され、市長が「この点についての記述が欠けていたというのは、必ずしも十分ではなかったということで反省をしております」と答弁しています。

 ただし、議員全員協議会での説明では、住民説明会において電気料金の負担については説明しており、負担軽減の要望などもあり、検討していくとされていました。

 修正案の財源についての考えを問う質疑への答弁においても、計画見直しによる100億円を超える大幅な整備費の削減もあり、浄化槽は整備費が公共下水に比べ低く抑えられることからも、一定維持費が高くつくことも理解していただいているものと答えましたが、修正案への賛成は得られず、否決となりました。