2011/12/04

介護を考える(三好春樹 in 丹後 2011)追記版


 義父が認知症であることは、これまでにも妻の大阪研修(8月4~5日)と義父の認知症義父と入れ歯おむつ代は医療費控除の対象など、このブログに書いています。義父の発症と介護認定はは75歳を過ぎてからでした。

 国際アルツハイマー学会の資料では、2010 年時点で世界の認知症患者数は3,560 万人に達し、患者数は20 年ごとに倍増してゆくことが予測され、2030 年には6,570 万人、2050 年には1 億1,540 万人に増大すると予測されています。

 日本のこれまでの調査では、認知症全体の発症率が85歳まではゆっくり上昇し、85歳を越えると急激に上昇するというデータが得られていますが、85歳以上人口は2009年の364万人から、2030年には、倍以上の848万人に増加することが予測されています。

 高齢者の自立度の変化パターンについての追跡調査のデータも得られています。人は必ず老いていきます。老いる過程で虚弱化し生活者としての自立能力が衰退していきます。(下のグラフは縮小しています。クリックしていただければ、拡大できます。)
 男性と女性では自立度の変化パターンにかなり違いがあります。
 男性は血管から、女性は骨・筋から老化するとされています。

 京丹後市では、85歳以上人口は2010年の3,297人から、2035年の5,733人まで年々増加していくことが予測されてます。生存寿命が延びていくなかで、加齢とともに医療・介護が必要となる方は増加していきます。

 今、議会では健康増進計画が審議中であり、百歳長寿の方が多いことから、現在のお年寄りの生存寿命が長いことはよくわかるのですが、元気な生活をしておられるのか情報が不足していると感じてもいます。
 
 生存寿命が長くても、健康寿命との間に差があれば不幸でもあるので、しっかりと健康推進や、自立的生活がおこなえる介護などに取り組んでいかねばならないと考えています。

 高齢者を支える人口が減っていくなかで、これからの超高齢化社会を迎えなければなりません。私のなかで医療・介護への問題意識と関心は日に日に高まっています。

 きょうは、NHKの「ワンポイント介護」の実技指導・監修をされており、介護について多くの著作も書いておられる三好春樹氏が講師に野田川わーくぱるに来られたので、参加しました。

 はじめに4施設を取材したドキュメンタリー映画「ただいま~それぞれの居場所」が上映され、三好氏の講演がありました。ただ、短い時間で話さなければならないためか、自分の本の宣伝が中心になっているようにも思いました。