2011/08/17

由布院と京丹後の観光(視察報告書)

  産業建設委員会の7月27から29日の研修視察について、私が担当となった由布院温泉について8ページの視察報告書が完成し、議会事務局に送りました.
 
 間違いがあってはならないのですべての資料を読み直し、視察時の音声を聞き直して、紹介DVDでふれられていた内容の再確認もしました。不足していた数値的資料については、議会事務局より、由布市の商工観光課にお願いして取り寄せました。

 報告書でも触れていますが、由布市の観光協会は由布院温泉観光協会をはじめとして、5観光協会がそれぞれに個々の自立した観光協会として事業を展開しており、一緒にPRなどを展開していく事業や研修など2~3の事業を共同で実施する目的で由布市観光協会が設立され、会長は市長が務めています。

 旧町における観光の歴史や取り組み、産業に占める比率も違うなかでそれぞれの特性を活かしながら、それぞれの課題に対応するためには、理にかなった対応であるとも考えられます。

 また、「湯布院」という日本有数の観光地ブランドを持ってしても、景気低迷による不況の影響は強く、リーマン・ショック以降、由布院温泉の宿泊客は82万人から65万人まで、21%減少しています。しかし、日帰り客については260万人から248万人へと若干の減少にとどまっています。

 今回、28日に視察した日田市は日帰り客が580万人から、466万人と20%減少しています。そして、本市においても147万人から133万人へと10%減少しています。

 こうして比較すると由布院温泉の観光地ブランドとしての強みも感じますが、現地を見させてもらうなかで、由布院温泉の21%の宿泊客の減少は、外資系の参入の増加により、湯布院らしさに頓着しない外資系を利用した観光客が増加するなかで、ブランドのイメージが崩れ始めているのではないかとも感じました。

 では、京丹後市はどうなのかというと、本市においては、観光宿泊客のピークは平成10年の69万人ですが、その後右肩下がりが続き、リーマン・ショック前において46万人で、すでに33%減少しています。さらに、リーマン・ショック以降に36万人まで22%減少しています。宿泊客のピーク時点からみるとき、本市においては、景気低迷による不況の影響以外の減少要因を分析し、それらに対して対策を打つ必要があると思います。

 由布院温泉と対比して京丹後市の観光を考えるのは、表層だけを見ていてはだめだと思いますが、当初考えていたよりもはるかに役に立つと思いました。視察の担当をしていただいた由布市の商工観光課、溝口課長補佐ありがとうございました。