2011/11/12
市長指示に異議あり!
昨日、ある職員から来年度事業に関する市長指示について、話を聞きました。最近、雑談をするなかで同じような話を複数の職員から聴いていましたが、詳しく聞くなかであまりにも問題が大きいと感じ、広く知ってもらい、問題を明らかにするために書かざるおえないと思いました。
財政課からは、厳しい財政状況のなかで来年度予算の編成にあたって、物件費を5%カットすること、新たに事業を立ち上げる場合は、事業のスクラップアンドビルドをすることが指示されています。(この指示にも問題があります、例えば、毎年対象者が増加している高齢者関連の予算については平成22年度の5%カットという考えは成り立ちません。)
ところが、市長からは、来年度の事業は今ある事業を縮小することなく、各部でそれぞれに新たな事業を提案することを指示しており、さらには、過去に議会答弁などで検討するとした項目についても、精査することも指示されています。
一方で、議会では下水道料金、し尿汲み取り料金の値上げの議案が審査されています。これらの値上げは財政が厳しいなかで市民に負担を求めているはずであり、今後数年内には、水道料金、国民健康保険税などの値上げや、行政サービスの削減が必要となっているときに、市長の安易な姿勢は極めて問題です。
また、私は、過去に幾度か一般質問で、決裁権を下ろすことを取り上げました。その都度、少しの間は改善したのですが、今は市長に苦言を言える幹部職員がいなくなったこともあるのか、A決済(市長決済)が増えており、市長協議の時間がとれずに多くの決裁案件が積み上がり、事務も遅れ気味になっていると聴きました。
行政事務には課長決裁の案件、部長決済の案件などが本来定められているのですが、市長は、それらに手を突っ込み、相談なく決めたと怒ります。これでは、職員はやってられないので、決済を市長までもっていきます。
私が議長の時、議長室で幹部職員の方が涙を流して決済の件で話をされたこともありました。その都度市長に注意に行きましたが、治りません。ある方が言われましたが、人を信頼して任せることができない性格なのだと思います。
しかし、これでは組織が有効に機能しません。こんなことが延々と続いても市民が不幸になるだけです。
以前にも書きましたが、山田方谷はその書「理財論」の一節に、「事の外に立ちて事の内に屈せず」と書いています。これは「(財務を取り仕切るものは)一事にかかずらわって全体を見失わず、全般を見通す識見を持ち大局的立場に立つ」ということであり、また、物事の明確な基準を立てて財を運用すれば、争いも奪い合いも起こらないとも書いています。今、市長のやろうとしていることとはあまりにも違います。
今、議員として責任ある行動が求められていると考えています。
私はルビコン川を越えることにしました。