2011/11/27

一人っ子政策を緩和しても少子化は止まらない


 読売オンラインにこんな記事がありました。

 以下引用・・・・・・

一人っ子同士夫婦の第2子出産、中国全土で容認

読売新聞 11月27日(日)18時36分配信
【北京=大木聖馬】27日付の中国紙「北京晨報」によると、河南省人民代表大会(議会)常務委員会は25日、人口計画に関する条例を改正し、夫婦が共に一人っ子の場合や戸籍上、共に農民の場合、第2子の出産を認めることを決定した。

これで中国全土で一人っ子同士の夫婦の第2子出産が認められたことになる。
・・・・・引用終わり


 中国の「一人っ子政策」には特異な背景があります。

 中国では、1958年から1961年の農工政策「大躍進運動」が実施されたことによる強制的な集団農場化と過剰な取り立てに、非効率な農産物輸送が重なって1600万人から2000万人の非正常死が発生し、死亡率の上昇とともに出生率の低下という非常事態を招いています。

 人口変化の経験則に、死亡率が著しく上昇した直後に出生利率がそれを補うように上昇するというのがありますが、「大躍進運動」後の中国では、出生率が6.0を超えて増えていきました。70年代に入って急速低下するのですが、中国政府は、当時、世界レベルでの開発途上国の人口爆発が問題視されていることに危機感を高め、1982年に「一人っ子政策」に踏み切っています。

 しかし、「一人っ子政策」によって出生率が低下したというよりも、低下を加速させたとの見方が強く、これを裏付ける事実として、将来の高齢化に配慮して農村における第2子出産規定は数年で緩和されていますが、出生率の低下に歯止めをかけることが出来なかったことが挙げられます。

 少子化は中国だけでなくアジア全体で進んでおり、韓国、台湾の出生率は1,1、シンガポールは1,2、香港は1,0となっています。